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関東で装備やってます。PJメインで他にODAとレンジャー。完全再現を目指したいけどお金がない…。
サバゲ―はあんまり行きません。タイミングなくてお座敷で満足しています。
現代であればミリタリーネタ全般好きです。

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Posted by ミリタリーブログ at

2019年05月09日

STS PJ装備

少し暇になったのでちょっとだけ書きます。
そういえばこの前は久しぶりにゲームに行ってきました。身内だけのゲームでしたが、そこまで上手くもないので楽しく遊べて良かったです。
友人と例の要人警護装備を再現してみましたが、動きやすいし涼しいしでとてもゲーム向きの装備だと思いました。半袖なので弾が当たるとめちゃくちゃ痛いです。



さてSTSと言えば空軍特殊です。CCTはSTSだけにしかいないので識別が楽ですが、PJはRQS所属の隊員もいるのでどっちがどっちか分かりづらい時があります。装備をする時も同じように、STSっぽさを出すのは非常に難しいところですよね。自分も最初RQSを目指していたんですけど、装備を集めながらどっちやっているか分からなくなっていました。
そこで今回はSTSのPJに焦点を絞って、ミリフォトを見つつSTSっぽさを出すポイントを見ていきたいと思います。


耳タコですがSTSはAFSOCの隷下にある正真正銘の特殊部隊です。つまりODAやSEALsと全く同じ立ち位置にあり、特殊作戦能力も遜色ありません。ですがやはり任務の性質上直接戦闘に加わる機会は少なく、他軍特殊へのアタッチ等サポート的な役割が多いのも事実です。
よってカチコミDAをやるような装備はあまり見られませんが、それなりの戦闘に対応できる装備を揃えているようです。


まずはこの方から見ていきましょう。2017年の23rd STSです。
やはりSTSと言えばまずはマリタイムヘルメット。これは外せません。RQSのほうでも使用例はありますが、やはりバリスティックが圧倒的。反面STSはODAやレイダースと同様、マリタイムの配備が多いです。というかRQSとの差別化を意識するならヘルメットくらいしか出せないのが事実。

同じく2017年の23rd STS。
もう一つRQSと差別化を図るならこの隊員が着ているようにPatagoniaのコンシャツコンパンですかね。PatagoniaはCrye ACの後継としてSOCOM予算で配備されているようで、ODAやSEALsの配備は結構進んでいます。同じくSOCOM隷下のSTSは配備が遅いのか未だにかなりの隊員がCrye ACですが、徐々にpatagoniaも見られるようになってきました。
RQSのほうは恐らく空軍の予算で買っているはずなのでCrye AC、そしてその後継にはG3が選ばれているようです。
どちらにしても空軍は物持ちがいいのかACがまだまだ見られるので、今後の動向に注目です。

2018年の21st STSです。
じゃあG3を着ていればRQSなのかと言うとそうではありません。STSでもG3着用者はかなりいます。どうも空軍はCryeが大好きなようで、STSでもPatagoniaよりG3を見る方が多いんですね。よってG3でもSTSは名乗れます。
逆はありません、今のところ。なのでG3を着ていればRQSとは限りませんが、Patagoniaを着ていればほぼ確実にSTSです。
ところでこの隊員結構大きなバックパックを背負っていますね。

2018年の26th STS。
ええそうです。バックパック、メディカルパックというのも一つ差別化できる部分ではあるのかなと思います。
というのもRQSは基本的に空軍基地を拠点に活動しており、ヘリ部隊と共に行動するのが基本です。超有名な「inside combat rescue」でもドクターヘリのような運用をしていましたが、あれがまさにRQSのお仕事です。よって重い医療装具はヘリの中に置いておけるわけです。
反面STSは他特殊のアタッチでもSTSだけの任務でも長期間作戦行動を取ることが多くあります。車両やヘリの支援を受けられないことも多く、自分達で装備を持ち運ばなければなりません。よってM9に代表されるメディカルパックや、もっと大きいバックパックを携行していることが多いと思います。

2016年の23rd STS。
こちらの隊員達もそうです。バックパックというほどではありませんがポーチマシマシです。現代戦ではより多くの医療器具が必要になってきているそうで、それに伴いどんどんメディカルポーチやメディカルパックも大きく重くなっていきます。

2017年の26th STS。
サイドアームという差別化要因もあるっちゃあります。PJはそもそも積極的に戦闘はしないので、特にRQSではサイドアームを携行することはまれです。
しかしSTSはあくまでも特殊部隊。よってCQBを意識しているのか分かりませんが、サイドアームの携行も多く見られます。この画像に映っている隊員全員ホルスターにGlcok19を挿しています。
ですがこれも決定的な違いとは言えないんですよね。RQSでも普通にサイドアーム使うことはありますし、どうせM9だろうと思ってたらGlock19だったという前例もあるので…。まあホルスターと拳銃の携行を意識すればSTSとしての説得力が少し増すかな?という程度に捉えてください。

2017年の23rd STS。
重要なポイントを忘れていました。銃です。Mk18 mod1を持っているPJがいたらそいつはSTSの可能性が高いです。
これも服と同じことですが、Mk18 mod1はSOCOM系の部隊にしか基本回ってこないので、ほぼ確実にSTSです。
なんですが、2014年に83rd ERQSの隊員がMk18 mod1持っていてわけが分からなくなりました。まあ83rdは少し特殊なので無視してもいいかもしれませんけど。
銃はかなり目立つポイントであり、一旦買ってしまえば楽なので差別化しやすいです。ちょうどマルイからMk18 mod1出たので是非どうぞ。

2016年の320th STS。
プレキャリですが基本はAVS、JPC。あとJPC2.0ですね。最近の特殊部隊はどこも同じプレキャリでつまらんという感じでしょうが仕方ありません。他には最近は少なくなったLBT6094。それと希少例ですがCrye AirLiteとEAGLE AEROがあります。どちらもゲテモノレベルな上、入手が非常に困難なので全くお勧めしません。
RQSも同じです。むしろ最近のRQSはPICO系列のプレキャリが見られてきたので、逆にRQSやりたい方はPICO-MV買う事をお勧めします。

2015年の321st STS。
ちなみにバリスティック持っている方も大丈夫です。マリタイムが多いとは書きましたが、バリスティックもちょこっといます。お陰で識別は難しいですが。



という感じです。ええご覧になった通り、違いを出すのは難しいことこの上ないのです。そりゃ所属は違っても任務は同じですからね。装備が似通るのは当然であり、むしろ違いが生まれるわけがないというのが正直なところです。
ですがそれでも少しだけ差別化できるポイントはあります。まとめると以下の通り。

頭→マリタイム
服→確実なのはPatagonia、G3でもOK
銃→Mk18 mod1
バックパック、メディカルパック、メディカルポーチ大量に装備

これらを意識すればなんとなくSTSっぽく見えると思います。ぶっちゃけマリタイム被ってMk18 mod1持ってPJパッチ貼ればSTS PJは名乗れます。PJパッチ外せばODAもできます(?)。

以上です。適当でしたが少しでも参考になれば幸いです。
  
タグ :まとめPJSTS


Posted by POPE at 09:48Comments(0)まとめ

2018年08月11日

軽いもの

マルイのグロック19はまだか。
SAAのグロック19使っているんですけど、なんか上手くスライドストップがかからなくて困っています。マルイの方がリコイルも良さそうですし、発売されたらすぐ乗りかえる気でいるんですが、はよ発売してくれ。冬まで待てんぞ。
そもそもグロック22なんて作っている場合じゃなかったのでは???(デルタとFBI勢に対する暴言)





今回は米軍特殊のM4系に付いている民間レイル使用例をまとめたいと思います、はい。
いや、RIS2はとてもカッコイイと思うんですけど、最近民間レイルの使用例も増えてきているので備忘録的にまとめておこうかなと。
あ、ここで言う民間レイルとは「四面全部レイルではなく、側面や下面はレイルを追加するスタイルを取った軽量レイル」のことです。
やっぱり民間レイルのカッコよさは何と言っても無駄を排除した肉抜き感!四面レイルびっしりもカッコイイんですが、いかんせん重い。その点M-LOKだのkey-modだのは必要な部分だけレイル取り付けるので軽そう。取り回しかなりいいのでは?と思います。

人数の多さ的に陸特の画像が多くなりますが、それ以外にも使っているところあれば教えてください。



まずはTROY Alpha Rail。
丸い形に丸い穴と全てが丸で構成されたレイルです。丸い穴の必要なところにレイルをはめ込んで使うタイプですね。
大量に丸が空いているので他メーカーとは見分けがつきやすい。
2015年10th SFG。ドイツ。Alpha 13 FDE。


次、TROY TRX Extreme Battle Rail。
こちらも丸で構成されたレイル。Alphaと良く似ています。
違いはいくつかありますが、一番見分けやすいのは取り付け部分の近く。下の部分が出っ張っていること。Alphaはストレートです。それとTRXは取り付け部分近くのネジがありません。そのせいで長さが一緒でも穴の数が違ったりします。
レプリカ売っているのでこっちの方が再現しやすそうですね。
ちなみに実物は廃盤になっているみたいです。
2017年10th SFG。Jackal Stone2017。TRX Extreme 9 BLK。


TROY Delta Rail
こちらも全体的な形は上2つと一緒。ただフリップアップサイトがそのまま使えるタイプです。丁度RIS2で言うFSPの立ち位置ですね。
FSPを使うためレイル自体は長い。
2015年274th ASOS。ニューヨーク。Delta, Carbine BLK(塗装済み)。

2016年83rd ERQS。アフガニスタン。Delta, Carbine FDE(?)。


TROY SDMR
TROY独自の丸穴に加えて、横方向にkeymodを備え付けたレイルです。
前方には少し四面レイルになっている部分があります。ライトもレーザーも前に付けることが多いので合理的です。
2015年10th SFG。ドイツ。SDMR Rail 13 FDE(?)。


TROY VTAC Alpha Rail
こちらは上のAlphaレイルとは別物。どうやらVTACと共同開発したレイルみたいですね。
元々VTACにExtreme Railというものが存在したようですが、それをTROYが改良したようです。
TROYのAlpha/TRXシリーズが独自の丸穴にこだわっているのに対して、こちらはみんな大好きM-LOKを使っています。個人的には丸穴の方が好きです。
2014年10th SFG。Jackal Stone2014。VTAC Alpha Rail 11 FDE。

2015年。10th SFG。ドイツ。VTAC Alpha Rail 11 BLK。


TROY VTAC Delta, Carbine
こちらも同じようにVTACとの共同開発。上のDeltaレイルとは違うものです。やはり丸穴ではなくM-LOKを使っています。
2014年3rd SFG。ハルバートフィールド。VTAC Delta, Carbine BLK。

2018年10th SFG。ドイツ。VTAC Delta, Carbine FDE。


(2018年10月22日更新)
TROY M-LOK, 5.56,Aluminum
こちらはTROY単体で開発したM-LOKのレイル。航空機用のアルミニウムを加工して製造しているようで、軽量に造られているそうです。
2018年10th SFG。ネリス空軍基地。M-LOK, 5.56, Aluminum, 11 BLK。


Geissele  Super Modular Rail MK2
最近ノリにノッているガイズリーのレイルです。MK1から16まであります(欠番あり)が、だいたいは現在廃盤。これはその廃盤になったMK2です。
骨組みって感じの肉抜きレイルが特徴的ですが、ロットの違いによって色々仕様が違うみたいでわけわかりません。
2014年7th SFG。Fuerzas Comando2014。 Super Modular Rail MK2 9.5 Black。


Geissele Super Modular Rail MK4。
このMK4、色々とバリエーションがあるようで、今発売しているのはM-LOKのバージョンです。
他にも下の写真のように前のロットではM-LOKではないバージョンも発売していたようで、公式HPではmod0としていました。現在は廃盤です。
2017年SWTG。フォートブラッグ。Super Modular Rail MK4(mod0) 13 Black。


Geissele Super Modular Rail MK14
結構新し目のガイズリーレイルです。数字が増えるごとに洗練されたデザインになっていく気がします。
似たレイルにMK13がありますが、あちらは先端の上下左右に20㎜レイルが付属したバージョン。どちらもM-LOK。というかガイズリーは自社規格をやめてM-LOK採用の方向です。
2017年1st SFG。JBルイスマコード。Super Modular Rail MK14 M-LOK 13 DDC。


Geissele Super Modular Rail HK
デルタで使っていることが判明してから一気に知名度が上がったレイルです。こちらはM-LOKに見せかけた自社規格みたいですね。
マルイのデルタカスタムもこのレイルを模しています。実際クソカッコイイ。
2016年CAG。ブルキナファソ。Super Modular Rail HK 10.5 DDC。

2017年CAG。シリア。Super Modular Rail HK 14.5 DDC。


Noveske NSR Keymod Rail
ハイダーで有名なNoveskeが製造しているレイルです。左右と下にkeymodが、トップは普通のレイル。M-LOKバージョンもあります。
よく似たものにNHRもありますが、あちらは下の面も普通の20㎜レイルが付いています。
2018年212th RQS。ハワイ。Noveske NSR 9 Rail Keymod System。


CIM Tactical Slim Quad Rail
ロゴがとてもカッコイイCIM Tacticalという会社が作ったレイルです。面白いのはレイル横中央をバッサリ切り捨てていること。レイル先端と取り付け部には横にもレイルがありますが、軽量化のためか中央部分には穴すらありません。
実際レイル横中央に何を付けるかって言われたら確かに悩みますし、ライトもレーザーも先端に付ける人が多いのを考えると合理的な感じがします。その分細身で握りやすいのならなお良し。
2018年10th SFG。アフガニスタン。Slim Quad Rail 13.5 Black。

(2020年4月11日更新)
Bravo Company KMR ALPHA 9
BCMのKeymod採用レイル。長さのバリエーションが豊富にありますが、10.5のCQBバレルに対応するのは恐らくこの9インチのレイルでしょう。
2020年2月3rd SFG(?)。ウズベキスタン。KMR ALPHA9 Black。

Remington Defense Remington Accessory Hand Guard
嘘か本当か、DEVGRUが使っていると噂の416用レイルシステムです。銃器業界でレミントンと言えば知らない人はいないでしょうが、その子会社であるRemington Defenseが作っているようです。なんか形と言い構成と言いガイズリーに似ている気がするなあ。M4用もあるみたいですね。
ビンラディン殺害の時には使用していたとかいう話もありますが、真偽は不明です。DEVGRUの写真はだいたい純正だった気がするんですけど。
ただまあ画像検索したら使用例がないことはなかったので使っているのは本当でしょう。
年代不明。部隊不明(99%DEVGRU)。場所不明。Remington Accessory Hand Guard-416S 10.39 Black。元の写真はマークオーウェン氏が上げていたものらしいです。


NcSTAR AR-15 M-LOK Handguard-Carbine Extended
めちゃめちゃ細いレイルです。TRX/Alphaより細いんじゃないか?それなのに丸型ではなくちゃんと角がある不思議な形をしています。
それにしても根強いFSP人気は何ででしょうね。そんなに物理サイトを使いたいか?
2016年103rd RQS(?)。Southern Strike 17。AR-15 M-LOK Handguard-Carbine Extended 13.5 Black。


BARNES PRECISION MACHINE  PSFFRS Ultralite Extreme Free Float Rail System
これは番外編。民間レイルというよりもはや民間ARの域ですね。ただあまりにも有名な写真なので紹介します。
最初はなんか構成がTROYっぽいなと思って探しまくったんですが見つからず、その他レイルを探し回っても見つかりませんでした。
仕方ないので部隊名から探していったら3 MADE ISSUEさんのブログにたどり着いて答えを得ました。
なぜ見つからなかったのか。それはこのレイルが単体としては売られていないからです。このBPMの製品はアッパーレシーバーのセットなのです。
ただこの写真のバージョンがセットなだけで、M-LOKの溝が掘られているバージョンは単体でも売っているみたいですね。
レイルとしてはごく普通の民間レイルです。横にもレイルが取り付けられます。下部の留めるところとか放熱孔とかTROYに似てると思ったんですが、何も関係ないようで…。
2014年3rd SFG。アフガニスタン。Complete Upper Receiver CQB 16 Ultralite ExtremePSFFRS Ultralite Extreme Free Float Rail System 14.5 BLK。
なおこの隊員は元のセット構成が12.5インチのレイルを14.5インチにカスタムして注文しているみたいです。+25ドルです。ちなみにロアも民間用らしいです。


Geissele Super Modular Rail MK16
こちらも番外編。ついに民間レイルが米軍正式採用になった。
ガイズリーが開発したSMRの最新バージョンがSOPMOD Block3としてUSASOCに採用されました。つまりRIS2シリーズの後継です。
こちらもレイル単体販売は行われず、Upper Receiver Group-Ⅰとしてアッパーレシーバーとセット販売です。そのうち単体でも販売される気がしますけどね。
数年後の陸特はみんなこのレイルを付けるようになります。恐らく陸特だけでなく他軍も採用するでしょう。
Upper Receiver Group-Ⅰ。Super Modular Rail MK16 13.5 DDC。






現状自分が持っている写真ではこんなところですかね。意外に思えるほど民間レイルの使用例は多かった感じがします。
何より圧倒的に強いのはTROY。こんなに様々なバリエーションが確認できるとは思っていませんでした。レプリカならTRXが、それ以外にもTROYは国内でも手に入りやすそうなので、他のレイルに比べれば再現は簡単そうです。
ただ新興勢力と言いますか、ガイズリー各種もどんどん増えてきています。何より正式採用されるくらいですから評価は高いんでしょう。軽量レイルであるMK16が正式採用となった今後、このような民間レイルは一掃されるのか、それとも一定数残るのかは非常に興味深いところです。
それと、海軍海兵隊はあんまり民間レイルを見かけませんね。自分が持っている画像が少ないということもあるんでしょうけど、それにしても海軍省系は陸空とは別の方針みたいなのがある気がします。海での使用が多くなることを前提とする別の基準があったりして。
装備再現にあたっては陸特でも空特でもRIS2が一番無難でしょう。民間レイルの使用例はあくまでも一部ですから。ですが、MADBULLの発色が気に入らないとか、それでも軽いレイルが欲しいという理由であればご紹介した民間レイルも十分選択肢に入ると思います。是非自分に合ったレイルを選んでみてください。
それでは。
  
タグ :まとめODAPJ


Posted by POPE at 13:28Comments(2)まとめ

2018年06月28日

私、飛びます!

5月初めのことで今更ですが、日本にCV-22が輸送されました。嘉手納の353rd SOGの分遣隊として横田基地に配備されるみたいです。
CV-22のダークな塗装大好きなんですよね。いかにも特殊作戦用ですってアピールしている感じたまりません。海兵隊用のMV-22と違って色々ごつごつしているのもチャームポイントです。アメリカ軍機の中で一番好きかもしれません。



そういうトピックもあったので今回は装備からちょっと外れて特殊作戦用航空機の素晴らしさを羅列していこうかなと思います。
特殊作戦用の航空機は通常の機体に比べて様々な装備が追加されていることが多いです。地形追随レーダー、FLIR、空中給油プローブ、そしてそれらの重量増加に対応するためエンジン出力の増大等々、見た目からして一般航空機と違う場合が多々あります。もちろんそれらの改造はより危険度の高い特殊作戦に際して特殊部隊を送り込み、または回収するためのものです。
特殊部隊の作戦支援が主な任務のため、大体の特殊作戦航空機はSOCOM隷下の各特殊作戦コマンドに配備されています。つまり特殊作戦航空機を運用するパイロットやクルー達もまた特殊部隊員と言えるわけで、高度な操縦技術だったり特殊作戦の知識だったりが要求されます。
そんな彼らが運用する特殊作戦用に改造された航空機はそれはもう美しいわけです。装備をしている人たちにもミリフォト等でたまに写る航空機を見たことがあると思います。その美しさを皆様にお伝え出来たらいいな、と。
そういうわけで、マツコの知らない特殊作戦航空機の世界、始まりです。


最初は特殊作戦航空機の部隊で一番有名なナイトストーカーズの機体から見ていこうと思います。
そもそもナイトストーカーズとは何ぞやという、知っている人には今更かもしれませんが解説を少し。

正式名称は第160特殊作戦航空連隊(160th Special Operations Aviation Regiment:160th SOAR)と言って、陸軍特殊作戦コマンド隷下の特殊作戦航空コマンドに属しています。元々101空挺師団の航空部隊から派生したことから、本部はフォートキャンベルに置いてあり、隷下に4個の航空大隊を持っています。
主な任務は陸軍に限らず全軍の特殊部隊全般の輸送支援、また後述の攻撃能力を持ったヘリでの航空支援も担います。

彼らが運用している機体は以下の通りです。

MH-60Mブラックホーク
中型ヘリのベストセラーであるUH-60シリーズの特殊作戦バージョンです。
一般機との主な違いはAN/APQ-187多機能レーダー、AN/ZSQ-2FLIR、空中給油プローブの追加装備、エンジンを高出力版のYT706-GE-700へ換装していることです。その他チャフフレアやRWRなどの防御装置多数。
武装は基本的にはミニガンやM2等、自衛用のドアガン程度です。
またDAP形態という魔改造を施された機体もあり、これは機体の側面に付けられた専用のパイロンにヘルファイアミサイルやロケットランチャー、30㎜チェーンガンなどを取り付け、武装ヘリ並みの攻撃能力を持ちます。あまり生産数は多くなさそうですが…。
主な用途は特殊部隊員の投入・回収です。中型ヘリということもあり機動性が高い為危険度が高い地域や海上のVBSS任務に投入できる反面、収容人数は多くないので大部隊を運ぶのには向きません。DAP形態では火力支援もしていますね。
あとビンラディン殺害の時にはこれをさらに魔改造したステルスブラックホークが使われたと言われています。存在は公表されていませんが、まあ確実にステルスブラックホークは実在するでしょう。


MH-47Gチヌーク
こちらも大ベストセラーとなった大型ヘリコプター、CH-47シリーズを特殊作戦用に改造した機体です。
AN/APQ-187多機能レーダー、AN/ZSQ-2FLIR、空中給油プローブの追加。そして燃料タンクの拡張とエンジンをT55-GA-714Aに換装しています。武装は自衛用のミニガンとM2。
一般部隊のCH-47Fはデザート系の塗装ですが、夜間作戦が多いことも想定されるためかなり黒めな塗装になっています。
主な用途は同じく特殊部隊員の投入・回収。またRAZRやATVなどの輸送や、SWCCが使うボートの吊り下げとかもやっちゃいます。「ネイビーシールズ」の映画でも写されていました。
大型なので大量の人員や装備を一挙に送り込むことができます。が、機体が大きいという事は的としても大きいという事であり、アナコンダ作戦やレッドウィング作戦では無誘導のRPGに被弾し、後者では墜落という最悪の結果になっています。残念ながら大型ヘリの宿命です。


AH/MH-6リトルバード
みんな大好きタマゴヘリです。ベースはMD500。人員を乗せるステップや、武装を吊り下げる翼、そしてFLIRを追加装備しています。
隊員の運搬を担うMH-6と、ミニガンとロケット弾で武装したAH-6で特殊部隊の支援を担います。
ブラックホークダウンではぶんぶん飛び回り八面六臂の活躍。その他にも色々な場所で活動しています。
ただどう見てもチャフフレアとかの防御装置がないんですよね。ミサイルで狙われたら一発だと思うんですが、機動性だけで回避するんでしょうか?


MQ-1Cグレイイーグル
UAVと言えばMQ-1プレデターが一番有名ですが、これはその陸軍運用バージョン。一般部隊に配備されているグレイイーグルと何ら変わりありませんが、一応SOARで運用されているので紹介します。
武装はヘルファイアミサイルとバイパーストライク誘導爆弾、自衛用にスティンガーミサイルを搭載できます。
任務は特殊作戦の情報、火力支援です。UAVなので人命を危険に曝すことなく現地の情報収集が行えます。特殊部隊が活動するのに情報は最も重要な事項であり、上空から俯瞰映像をリアルタイムで提供できるUAVは任務にうってつけの機体です。
そういや陸軍はUAVと呼ばずにUAS(Unmanned Aerial System)と呼んでいるみたいです。

SOARの活動は下の動画を参照してください。




お次は空軍です。空軍と言えば空を飛ぶお仕事がメイン。多種多様な航空機を揃えています。
特殊作戦に使われる航空機は全てAFSOCの元に配備されています。
ちなみになんですが、PJやCCTなど地上戦闘員の部隊はSpecial Tactics Squadronですが、航空機を運用する部隊はSpecial Operations Squadronと分けられています。STSかSOSです。


MC-130シリーズ
ベストセラー戦術輸送機C-130ハーキュリーズの特殊作戦改造版です。ベストセラー多いな。
バリエーションが多いので最新のMC-130JコマンドⅡだけ紹介します。
C-130Jを改造したこの機体は、地形追随レーダー、AN/AAS-52(V)FLIRの追加、空中給油ポッドの装備を行っています。一部の機体にはウィングレットも付けられているようです。
危険度が高い空域に投入されるため、自己防御装置も一歩進んだLAIRCMを搭載しています。AN/AAQ-24(V)N LAIRCMというミサイル妨害システムは、向かってくる赤外線ミサイルに対してIRレーザーを照射することによってミサイルのシーカーを狂わせる能力を持っています。フレアなどのパッシブな防御ではなく、アクティブな防御を行える優れものです。
任務は特殊部隊員、物資、車両、ボート等の輸送、パラシュート降下の支援、ヘリコプターに対する空中給油。あと滅多にないんですがMOABという超大型爆弾の投下も任務に含まれます。

そういえば去年の横田友好祭で17th SOSのMC-130Jの中に入ったんですけど、なんとびっくりオプスコアのバリスティックがありました。
これその写真です。クルーの方に、誰が被ってるの?って聞いたら、「もちろん僕らだよ、実戦の時は被ることがあるよ」って言われました。さすがAFSOC、輸送機のクルーにすらバリヘルを配布とは恐れ入ります。空軍なのでANVISも付いていて、危うく「それ言い値で買います」って言うところでした。
ついでにどの部隊と訓練しているとか聞いてきました。「1-1(トリイの1st SFG第1大隊)と(320th)STSとはもちろんよく訓練するけど、でもそれ以外もシールズやレイダースとも訓練するよ。特殊部隊なら何でも運ぶさ。」みたいなことを言っていました。(英語力乏しいのではっきりしていない)


AC-130シリーズ
ミリタリー好きなら一度は通る道、夢と希望が溢れるロマンの塊、ガンシップです。
C-130を改造し、榴弾砲やら機関砲やらを搭載しています。
こちらもバリエーションが多いので最新のAC-130Jゴーストライダーを紹介します。
MC-130Jをベースに作られたAC-130Jは30㎜機関砲と105㎜榴弾砲を追加、捜索、照準用にFLIRを2つ装備。また必要に応じて翼にSDBやバイパーストライクなどの精密誘導爆弾を搭載できます。ただ砲弾の方が圧倒的に安いので、今の非対称戦ではあまり見ません。
任務はもちろん火力支援。砲弾の雨を降らせます。左に武装が集中しているのは左旋回しながら射撃するため、機長席側だからなんて耳タコです。マークオーウェンの著書にも登場していました。
恐らく特殊部隊以外の火力支援任務も担うと思います。A-10と並んで地上部隊の力強い味方ですからね。特殊部隊支援専用というわけではなく、あまりにも特殊すぎる機体が故にAFSOCに配備されたと見るべきでしょう。


CV-22オスプレイ
オスプレイです、世界一カッコイイ航空機です。ベースは一応海兵隊仕様のMV-22ですが、ほぼ同時開発されたようなものなので、改造というよりは最初から特殊作戦を想定して製造された機体です。
MV-22に追加してAN/APQ-187多機能レーダーの装備、自己防御装置としてAN/AAQ-24(V)ネメシスDIRCM、チャフフレア発射機を装備しています。特殊作戦機だけあって自己防御系は充実しています。ネメシスDIRCMは上に書いたLAIRCMと同じものです。
武装は後部にM2を搭載することが可能です。搭載していない場合も多いですが。オスプレイなら銃弾ばら撒くよりさっさと離脱したほうが早いんじゃないかと個人的には思っています。
任務は特殊部隊の投入、回収。パラシュート降下の支援。ATVやMRZR等の小型車両の輸送です。
せっかくのティルトローター機なので長距離侵入の作戦に投じられることが多いと思います。従来のヘリの何倍もの航続距離を持ちつつも、ホバリングして着陸やロープ降下ができますからね。

ちょっとオスプレイについては長く語りたいと思います。
そもそもティルトローター機というのは従来のヘリと同じには考えられない新世代の航空機です。オスプレイに求められたのは長大な航続距離、それに伴う広い作戦行動半径、さらにはヘリの様にどんな場所に出も着陸できるVTOL性能です。
それらを満たすために考えられたのがこのティルトローターという機能。時に固定翼機、時に回転翼機という両方のメリットを併せ持つ新しい概念です。
基本的にはヘリとして運用しますが、巡行中は固定翼機になります。固定翼機になることによって要求性能である長い航続距離を満たし、また移動速度も従来の約2倍と飛躍的に向上しました。
ええ皆さんもお気付きでしょう。この特性、特殊作戦にうってつけなんです。元々海兵隊が要求していた沖合の揚陸艦から発進する長距離侵攻能力が、期せずして特殊作戦にも合致することとなりました。
このため、例えばアフリカ北東部で作戦を行う際、従来はジブチの陸上基地から発進せざるを得なかったものが、紅海に浮かんだ空母や揚陸艦から発進できるようになるわけです。これは情報秘匿の観点からも非常に効果的で、CV-22があるからこそできる作戦です。
また速度が速いことは空中給油を行う上で、給油母機であるC-130と同等の速度が出せるというメリットもあります。ヘリに空中給油することも普通にやっていますが、速度調整が中々難しいようで、ヘリは全速力、逆に給油母機は失速ギリギリなんてこともあります。その点固定翼機と変わらない速度を出せるオスプレイは扱いやすく、空中給油によってさらに作戦行動半径を広げることができます。
さらに速度が遅いヘリに比べてMANPADSやRPGにも当たりにくいという特性も持ちます。もちろんヘリモードの時は別ですが、目標に向けて低空飛行している最中でも速度が早く、機動性が高いオスプレイはミサイルを避けることも可能です。低空飛行を行うための地形追随機能付き多機能レーダーですしね。
さらに脆弱なヘリモードの時にはネメシスDIRCMを使えばいいわけです。オスプレイの生存性はかなり高いものと思われます。
このように、垂直離陸→固定翼モードで長距離飛行→目標地点で垂直着陸(orホバリング)→固定翼モードで長距離飛行→垂直着陸ができるオスプレイはまさに今までの特殊作戦を変える航空機となるでしょう。これからの活躍が楽しみです。



海軍には特殊作戦航空機はありません。一応MH-60Sが良くVBSSで使われるかな、という程度です。
結局今のSEALsもレイダースも陸上での活動が多いですから。それならわざわざ海軍機に頼ることもないわけで…。
2015年に沖縄近海で墜落したナイトストーカーズのMH-60MもVBSSの訓練中でした。海上の作戦でも陸軍機が出ている、つまりそういうことです。




というわけで特殊作戦航空機を紹介しました。なんかオスプレイの部分クソキモいですね。
これだけ紹介しておいてアレですが、別に特殊部隊は必ずこれらに乗らなけらばならないというわけではありません。
特殊作戦航空機はパイロットの技量ももちろん高く、作戦用の装備も追加されていますが、基本的には一般部隊と変わらない航空機です。
2011年にアフガンでDEVGRUのゴールドチームが撃墜された時、彼らが乗っていたのは陸軍州兵のCH-47Fでしたし、2017年にイエメンでDEVGRUを送り込むのに使われたのは海兵隊のMV-22でした。
このように場所やタイミングによって特殊部隊が乗り込む機体は多種多様な選択肢があります。どんな機体でも重要なのは任務を達成できるか、です。
ただやはり、特殊作戦航空機のクルーの方が特殊部隊と訓練することが多いため連携が取りやすいという点でアドバンテージがあるのは確かでしょう。その連携こそが重要なのです。
特殊なミリフォトを見ているとたまに写っているので、是非航空機にも注目してみてはいかがでしょうか。
それでは








あ、JSOCを忘れていました。JSOCの指揮下にはAVTEG(Aviation Tactics Evaluation Group)という部隊が存在するそうです。
謎すぎてほとんど情報が出てきません。噂では国籍マークもレジナンバーもないセスナを運用しているだとか、Mi-17を運用しているだとか言われています。
Mi-17とか完全に狙ってますよこれ。危ない臭いしかしません。本当にヤバい作戦の時に使われるんでしょうね…。
  


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2018年02月22日

アタッチ to ODA

去年11月にTYRに注文した荷物がやっと発送されました。今まで注文から発送までわりとすぐだったので今回は不安になりましたが、無事発送してくれたようで一安心です。
他の事例だと半年待たされたとかもあるので気長に待つことが大切ですね。本当に必要としているのは本職の人たちですし。




ODAは様々な技術(MOS)を持っている人たちで構成されています。情報や医療、工兵などありますが、詳しくはミリブロnewsのこの記事を参考にして下さい。
彼らは彼らでその技術のスペシャリストですが、専門家と言えるほどではありません。彼らの主任務はDAやSR、そして民事工作であり、MOSの技術はその範疇で習得しているにすぎません。もちろん特殊部隊のMOSなので一般兵のMOSよりは高度な事ができますが。
なので実際の作戦行動や大規模な演習だと各軍からその道の専門家を引っ張ってきます。今回はそのODAと共に行動しているアタッチ人員をミリフォトから探っていこうかなと思います。
ただ明確に所属を明らかにしているわけではないので推測になりますが…。


最初はNAVY EODです。Explosive Ordnance Disposal、爆発物処理班のことです。彼らの任務はその名の通り爆発物、不発弾処理。また海では機雷処理もその任務に含まれます。さらに最近はVBSSも任務にするようになってきました。

おかげで今のEODはこんなタクティコーな感じになっています。お前らSEALsか?

ではODAに派遣されるEODはどんな感じなのか。

2014年のFused Responseです。7th SFGが主役ですが他にも様々なユニットが参加しています。この写真の中央の隊員、EODっぽいですね。
というのも7th SFGの隊員は大半がマリタイムにPVS-31、Mk18 mod1 or M4A1(14.5、恐らく訓練用)なのに対し、この隊員はバリスティックにPVS-15、Mk18 mod0を装備しています。オプティクスもEXPSではなく553。
この隊員を別角度から写した写真もあるんですが、それを見るとキャリアはどうも6094のような気がしました。あとはコールサインですかねえ。CN2のNはNAVYのNか?
それ以外は陸特によく馴染んでいると感じがします。パッと見ではEODだと分かりません。ダンプポーチまで装備しちゃって、背中の大きなバックパックを下ろせばカチコミDAもできそうなくらいです。
両側の隊員は謎です。ODAにしては他の隊員と比べて装備が古臭いんですが、ANVIS使っているし、左の隊員なんてPatagoniaです。うーん…?

2015年のCutting Edgeです。海兵隊のSP-MAGTF CRと10th SFGの共同演習。SP-MAGTF CRが創設された経緯を考えると意義深い訓練に思えます。
一番手前のCPCを着ている隊員、恐らくEODでしょう。ヘルメットがバリスティック、Mk18 mod0とさっきの写真と共通点があります。
NAVY EODはCPCの着用率も高いですね。

Jackal Stone 2016の写真。10th SFGが参加しています。
手前左の隊員がEODです。他の隊員はPVS-31なのにこの隊員は15だし、Mk18 mod1だけど553を付けているなあ、と不思議に思っていたら決定的な証拠がありました。
この隊員の右腰を見てください。露出したハンマーを持つピストルを提げています。これ、P226です。海軍の正式名称だとMk25。つまりこの隊員は海軍から派遣されてきているわけです。そしたらもうEODしかないでしょうという事です。
ヘルメットもよく見ればバリスティック、キャリアはコヨーテのJPCです。
最初に挙げた写真でEODにMk18 mod1の配備が始まっていることは判明しているので、この隊員が持っていても不思議ではありません。

Jackal Stone 2016よりもう一枚。手前の隊員はEODでしょう。隣のODAの隊員と比べるとNVGや銃のアクセサリーの違いが一目瞭然です。

2017年のJackal Stoneです。前にも貼りました。
ホルスターが6354DOになったり、PVS-31の配備が始まったりとODAとの違いがさらに少なくなる中、バリスティックや553は未だ相違点として残ってくれています。
あとこれは偏見ですがEODはMk18にバーティカルのフォアグリップを付ける例が多いと思います。

とまあこんな感じでEODは何気なくODAの中に混ざって活動しています。
じゃあなぜ同じ陸軍ではなく、わざわざ海軍から引っ張ってくるのか?ここからは予想ですが、恐らく陸軍のEODには特殊作戦に随伴できる部隊がいないのではないかと思っています。(陸軍にも28th Ordnance Companyのような特殊な例はありますが)
そしてODAの中にも工兵のMOS(18C)を持っている隊員もいて不発弾処理の技術もあるようですが、やはりEODという専門家の方が技術が上なのは明らかです。
その点、海軍のEODはSEALsやDEVGRUへのアタッチも確認されるくらい特殊作戦への対応能力があります。海軍公式ホームページにもEODの任務に「SEALs、Army SF、MEU等の特殊作戦部隊のサポート」と書いてありました。
そのためNAVY EODがODAに派遣されているのだと思います。実際の作戦でも随伴している事でしょう。


お次は空軍系です。
空軍特殊はアタッチしてなんぼみたいなところもあるので、ちょくちょく色んな演習に参加しているのが確認できます。

2014年のJackal Stone。パッチから見て分かる様にCCTです。空軍は他の隊員から見て識別できるようにパッチを大きく貼っている事が多いので、写真を見たらすぐ分かります。
この頃はCCTでもまだバリスティックみたいですね。AVSに背負っているバックパックはEAGLEのYOTEです。

こちらも前に貼りました。Fused Response 2014に参加したPJです。これもパッチですぐ分かります。
前で寝ている負傷兵役は恐らくODAです。PJの方はPVS-15、ODAが31以外はあまり装備に違いがありません。AVSはもう特殊部隊標準プレキャリの地位を確立しています。

2016年のJackal Stone。パッチなどはありませんが、でっかいアンテナを広げているので恐らくCCT。
手前の隊員はM4 FSPにグロックを、奥の隊員はMK18 mod1です。奥の隊員を見て分かる様に、空軍特殊はブースター(特にG33)を好んでいる感じがします。デルタも使っていました。
プレキャリは2人ともAVS。奥の隊員は興味深いことにExfil Bumpヘルメットを被っています。オプスコアのカーボンみたいな立ち位置ですね。

2017年のJackal Stone。そもそもみんな化学防護服にガスマスクと、装備が良くわからない状態です。パッチ類が全く見えない。おかげで探すのに苦労しました。
この隊員のプレキャリの胸の部分見てください。ジャガーノートケースの基部に「That Others May Live」の有名なパッチがあります。はい、PJです。
プレキャリはJPC、銃はMk18 mod1を持っています。何が面白いってPVS-31をバンジーコードだけで留めているところですね。マウントとゴーグルが干渉しているのは分かるんですが、NVGポーチとかないのか…?
あとヘルメットが黒な気がします。
待てよ、空軍で黒…?
まさかこの写真の隊員と同一人物じゃないよね…?ヘルメットは黒だし、プレキャリはJPCだし、マグポもTYR3つで一緒だし、PTTも新型NEXUSだし、ラジオポーチも似ているし、ロット毎に違うマウントの色も似ているし…。
この写真と同一人物であればJackal Stone 2017は321st STSだと確定するんですが。
まあ部隊である程度セットアップを揃えている可能性もありますけどね。



とまあ書いている途中に重大な発見をしてしまいましたが、こんな感じです。
もちろんODAにもメディック(18D)はいます。ですがSTSの記事でも書いたようにPJの方ができる事は多いんです。絶対生かすマンの訓練を受けてきていますからね。
さらにCCTは今やどんな作戦でも必須な存在になっています。アメリカ空軍の圧倒的航空優勢の恩恵を地上の特殊部隊が受けるにはCCTの存在が不可欠です。
よってEODと同じく、PJ・CCTはODA以外にも様々な特殊部隊に派遣されています。彼らが単体で行動することは少ないでしょう。
むしろ1stや10thとかは大規模な演習でなくともPJと共同訓練をしているのが確認できます。

これは実際の作戦時の写真だそうです。アフガニスタンでODAにアタッチしていた23rd STSのCCTですが、待ち伏せ攻撃を受けた際に果敢に敵に挑み、適切な航空支援を要請して部隊を救ったと書かれていました。
Patagoniaのコンシャツではなくジャケットってところがいい味出しています。AVSの両脇にあるPRC-152が空軍って感じしますね。


とまあODAが実際に動くときは色んな部隊が派遣されて来るんだよというお話でした。別にODAに限った話ではなく、DEVGRUにアタッチしている24th STSやNAVY EODが確認されているように、他の部隊も様々なサポート隊員を随伴させます。
今回ODAに的を絞ったのはただ単純に写真を集めやすかったからです。他の部隊にいるサポート兵を探すのも楽しそうですね。
  


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2017年12月25日

レンジャーとピストル

「ピストル…それは人類が手にした最強で最高の武器である」(ケン=ジュー:???~1911)





捏造しました、誰だよケン=ジューって。テンションおかしくなっているので許してください。


今年初頭の話ですがアメリカ陸軍のM9に代わる次期拳銃コンペ、SIG P320がM17、M18として採用されました。自分としてはS&Wを推していたので残念ですが、グロックに勝利したというのが驚き。既に101とかには配備が始まっているようです。
ただ一般歩兵は陸軍海兵隊問わずあまり拳銃を装備しません。よほどCQBを重視した任務ならともかく、普通のパトロールとかには重くて邪魔なだけですからね。基本的に士官・指揮官の威厳用か、機関銃手や通信兵など特技持ちの隊員に限られます。

ですが特殊部隊は例外です。彼らはそのほとんどが拳銃を装備しています。
そもそも特殊部隊は全員が「特殊」という特技持ちです。つまり一種のステータスを持っているわけです。それを誇示するわけではないですが、やはり拳銃を装備する兵は特別という概念があるのは確かでしょう。
部隊の性質上CQB任務などライフルから拳銃にスイッチする機会が多いのも理由の一つです。

今回はそんな「特殊部隊」の一つである第75レンジャー連隊のピストルに関するお話です。
決して最初のあいさつにレンジャー装備もやるって書いてあるのに、ここに至るまでレンジャーが主題の記事がなかったから強引に書いたというわけではない。

USASOC隷下であるレンジャー連隊は指揮系統的にも任務を見ても特殊部隊なことに間違いありません。
ウィキペディアにも「レンジャー連隊は、通常戦闘と特殊作戦の両方を遂行できる」って書いてあります、誰が編集したのかは知りませんが。
そんな特殊部隊であるレンジャーのみんなもかっこよくピストルを携行しているんだろうなあ、と思って写真を見てみるとですね

…無い

…無い

無い

無い!

無いじゃん!!!


ええ無いんですよ、腰に吊るしてあるはずのそれが。最初にパパっと集めたレンジャーの写真どれを見ても拳銃を携行している隊員いないんです。
は?レンジャーって特殊部隊じゃねえの??

…いや、絶対あるはずだ。彼らは特殊部隊なんだから!ということで「レンジャー ピストル」で検索したら一応ありました。

レンジャーがピストルの射撃訓練をしている写真ですね。やっぱり持ってるじゃんか、このホルスターは何だ?

ということで拡大。
6354DOに似ているがなんか違います。SLSのアーム付いてるし。
調べたらどうもサファリランドがレンジャー専用に作ったM9用ホルスターみたいですね。ライトも付けたまま収納できるそうです。

中々使用例が見つからないことを考えると、レンジャーの拳銃使用率は一般歩兵並みに低いみたいです。やっぱり指揮官クラスとかだけなんでしょう。
官給品で市販していない上にレンジャーの使用例もとても少ないということはまず手に入らんな、と思ってレンジャー装備でサイドアームを携行するのは諦めました。


ですがこの画像に出会ってしまったのです。
有名なレンジャーがSCARを撃っている画像ですね。Mk17をMk16にコンバージョンしているそうです。
腰を見てください、お前SERPAやん!ブラックホークのこれなら自分でも普通に買えるし安いぞ。

だが待てよ、これ他のホルスターも普通に使っているのでは?と感づいた自分は必死にレンジャーの写真を漁ります。

重機関銃ぶっ放している隊員です。恐らくサファリランドの6034。SLSのホルスターです。

2015年のStress Shoot訓練の写真です。タクトレ要素が強かった様で、参加した隊員ほぼ全てが拳銃を携行しています。
右の隊員はさっきのレンジャーホルスターですが、左の隊員は黒のSERPAにM9を挿しています。
LV-MBAV使ってたり、M4に載っているオプティクスがショートスコープだったりとかなり興味深い訓練です。

この訓練の動画が上がっていました。
シューティングレンジでの射撃や負傷者を引っ張ってからの射撃などかなりハードな訓練内容です。

あれ?君たちなんかグロックみたいなの使ってない?

やっぱりグロックじゃん!

ということでレンジャーはグロック19も使用しているみたいです。この隊員なんてブレードテック(or G-CODE)のホルスター使っています。


よく見たら使用例あるんですよね。
これとか。

この隊員も。

スナイパーチームらしき左の隊員なんてCryeのガンクリップとかいうゲテモノに挟んでいます。

考えてみたら当然の流れなんですよね。同じSOCOM隷下のODA、シールズ、レイダースが大量導入しているので、むしろ何で今までM9を使っていたのか不思議なくらいで。
レンジャーにも順次配備が始まっているようです。

あともう一つ。

レンジャーのフェイスブックから拾ってきました。
今月頭にイタリア陸軍特殊作戦司令官がレンジャーを訪問した時の写真なんですが、真ん中の隊員見てください。陸特お馴染み6354DOです。これもうODAと変わんねえな!


とまあこのように、陸特用にグロック19と6354DOを調達していた自分は勝手に問題解決してしまったというオチです。いやあ良かった。
ですがレンジャーの拳銃携行率はやっぱり低いので、基本持たない方向で装備を組もうかなと思います。指揮官なんて身の丈に合いませんし。



ちなみにですが、4軍の特殊の中でもう一つ拳銃の携行率が極端に低い部隊があります。
それは空軍特殊です。Eager Lionの時の記事を見てもらっても分かると思いますが、彼らほとんど拳銃を持たないんです。
これも任務を考えれば分かり切ったことですが、航空支援や負傷者救助など拳銃が必要な任務はあまりありません。

まあ持っている例もなくはないんですが。
この2016年のJackal Stoneの時とか。

これは2016年の1st SFGと320th STSの合同訓練だったかな。左のPJがグロック下げています。


ですがやっぱりRQSのPJも含めて空軍特殊はあまり拳銃を持ちません。
DEVGRUも夜間作戦はピストル携行しないことが多いという話もありますし、不測の事態に備えるというのも重要ですが、不要なものは持たないという方針もプロって感じがしますね。



以上です。レンジャー装備に拳銃は不要といったことがご理解いただけましたでしょうか。
逆に拳銃を装備してタブレットでも携帯すれば指揮官っぽく見えるということです。
もしレンジャーホルスターを入手できたという強運な方がいましたら、せっかくなので是非指揮官装備を目指してみてください。

それでは。
  


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2017年11月24日

要人警護

寒い。本格的に冬です。
せっかく買ったPCUとか着ようと思うんですけど、どう考えても肩にベルクロがあるものを普通の防寒着と言うのは無理がありますよね。
PCUのLevel3のフリースとかは普段使いできそうだなと思うんですけど、Level3とは言えやっぱり高い。そもそもミリタリーの服を普段使いしようというのが無謀です。大人しくユニクロのフリースでも着ましょう。


今月頭にトランプ大統領がアジアを歴訪しました。トランプ大統領を護る車列の動画とか見ましたけど、いつ見てもあの車列は圧巻です。SPのレクサス警護車とかシークレットサービスのシボレーとかカッコイイ。あの重厚感がたまらないですね。

トランプ大統領は日本の他に韓国、中国、ベトナム、フィリンピンを訪問したそうです。韓国では北朝鮮との境界線、DMZまでサプライズで視察しようとしましたが、悪天候で断念したそうです。

はい、シークレットサービスの話ではありません。シークレットサービス装備ってハードル高そう…。
こちらの写真をご覧ください。(今回の記事の写真は軍公式から出たものではないので一応加工しています。)

AFP通信が報じた写真です。
チヌークの機内から撮影されたようで、陸軍の隊員とシークレットサービスのCounter Assault Teamの隊員が写っています。
ですが、よく見ると真ん中にマルチカムをのプレキャリを着たお兄さんが写っていますね。これは…?

次の写真です。
これはAP通信から。同じくチヌークの機内からの撮影です。こちらも2人マルチカムのプレキャリを着たお兄さんが。

なんか怪しいなと思って他の写真を漁ってみました。そしたらありました、かなり高解像度の写真が。
こちらです。
確かロイターが報じた写真です。ばっちり写っていますね。ソウル南方の龍山基地で撮影された写真です。詳しく見ていきましょう。
一番右の隊員はマリタイムにCrye AVS、TSSI M9メディックパックを背負っています。AVSの横にはBFGのTen Speedのマガジンポーチにスモークグレネードかフラッシュバンを入れているような気がします。銃はMk18 mod1と6354DOに入れたグロックです。グロックにはランヤードを付けているように見えます。
真ん中の隊員はマリタイムにComtac、PVS-31。コヨーテのJPCにKDUとTen Speedポーチを装着。というか、マガジンポーチを2段重ねにしている?腰にはTYRのピストルマグポーチ、ダンプポーチ、ペツルのラペリンググローブ、サイリウムをぶら下げています。銃はこちらもMk18 mod1。背中はOutdoor Researchのバックパックからアンテナを生やしています。

…どう考えてもODAです、ありがとうございました。
一番左はCATの隊員でしょう、背中のパッチにシークレットサービスって書いてあります。
黒のバリスティックにこちらもPVS-31。肩にパッチを貼っているので恐らく黒のコンシャツ、キャリアも黒。LEって感じが溢れます。
つまり、シークレットサービスと陸軍ODAの合同警護なのです。
報道によるとトランプ大統領はソウルのホテルから龍山基地まで移動し、そこからヘリでDMZに向かったそうです。このヘリというのがプレジデントホーク。それに随伴したのが2機のチヌークですが、このチヌークにCATとODAが乗っていた模様です。残念ながら引き返しましたが。
右の隊員が恐らくメディックということを考えると、想像が膨らみますね。シークレットサービスのメディックや大統領専属の医者はいるのでしょうが、いざ事が起こった時に彼らが前線に出られない場合、後は警護要員の救命処置の任務なんかもあったのではないでしょうか。

実はODAによる大統領の警護は過去にも事例があります。
下の写真は2016年にオバマ大統領がベトナムを訪問した時の写真です。

JPCやAVSにマリタイムヘルメット、ラペリンググローブや6354DOホルスターなど、これもODAの隊員なのはほぼ確実でしょう。真ん中の隊員なんてコムタック4を使っています。

これは2015年にオバマ大統領がフィリピンを訪問した時の写真。AVSを着ている隊員がODA、他の黒い隊員はCATでしょう。
いずれの写真でもシークレットサービスの隊員はPOLICEのパッチを付けているのでわかりやすいですね。

これらのODAは管轄から考えて全部1st SFGでしょう。それも恐らく沖縄にいる第一大隊だと思います。CIFも出張っている可能性が高いので、1/1なのはほぼ確実だと言えます。
見たところ(韓国のを除いて)普通の市街地でM4振り回していますが、色々大丈夫なんですかね?

では次の話題へ。下の写真はトランプ大統領が韓国の後、中国を経由してベトナムを訪問した時に撮影された写真です。
私服にプレキャリを着てでかいキャリーバッグを運んでいる人がいます。
ええ、話の流れからまたODAだと思った方も多いでしょう。しかしよく見てみるとキャリアはEAGLEのSPCですね。ほう…?

こちらの写真では優雅にコーヒーカップを持っています。
左の人が抱えているのはARCレイル付きのMICH2000のようです。その長いバッグにはいったい何が入っているんだろうなあ(棒)。

こちらも私服にプレキャリのお兄さんたちが写っています。右の方はMCPC、左の方は恐らくコヨーテのJPC。
はい、もうお分かりでしょう。彼らの右腰に吊っている拳銃がM45A1ということが決定的ですね。
彼らは十中八九フォースリーコンです。SPCやMCPCを着用してM45を使っている部隊なんてフォースリーコンしかありません。レイダースはGlock19に更新した上にMCPCとかの使用例はないので。

ではどこの部隊かという事なんですが、次の画像をご覧ください。
左の隊員の右腰をアップで写した画像です。Safarilandの6004SSホルスターにM45A1を入れているのがばっちり分かります。
問題はこの隊員のモールベルト。海兵隊にはあまり詳しくないんですが、どうもこのモールベルトは沖縄オードナンス製らしいのです。
沖縄にいるフォースリーコンと言えば31st MEUしか考えられません。31st MEUのMRFでしょう。

2016年のベトナムはODAでしたが、今年はフォースリーコンだったみたいですね。
フォースリーコンも要人警護の事例があります。
ツイッターから拝借したので場所、年代ともに分かりませんが、フォースリーコンの要人警護の時の写真らしいです。
よく見ると左側や真ん中の隊員達がM27を持っていますね。ヘルメットがMICH、PVS-15、M45とフォースリーコンの要素が多くあります。
ど真ん中にいる隊員はPOLICEパッチが付いているのでCATの隊員でしょう。

どの写真も軍の隊員は上は黒いシャツ、下はカーキやタンといったデザート系のパンツと統一されています。恐らく要人警護の際に、警護要員を識別しやすくするために服装の規定があるんでしょう。
それにしても私服プレキャリはカッコイイですね。LE界隈とかで私服にプレキャリの装備は人気ですが、軍もこのように警護任務や非対称戦を想定した訓練では私服装備をすることがあります。上がシャツだけなせいで筋肉をつけないと再現できませんが…。


とまあこのように大統領が外遊する際の警護はシークレットサービスだけでなくODAやフォースリーコンも参加することがあるんだぞ、というお話です。そういえばアフガンとかでもDEVGRUがカルザイ大統領を警護した有名な写真がありました。
日本や他の先進国でこう言った光景が見られなかったのは、やはり治安の良さと警察の警備能力の高さ故でしょう。もちろん横田とか座間とかに待機はしていたと思いますけど。韓国でもDMZに行くというサプライズがなければ出てくることはなかった気がします。
シークレットサービスの隊員も十分精強ですが、特に韓国ではいざ不測の事態が起こった時最終的に対応することになるのは軍ですからね。そうなった場合に備えて大統領周辺と軍との臨時のリエゾンの役目も負っていたんでしょう。

装備の再現は筋肉という問題を解決すればかなり楽だと思います。黒いTシャツにカーキのカーゴパンツを用意すればいいだけですからね!()
市街地のロケーションだとLEに負けないくらい映えると思います。まずは筋トレをしましょう。


ところで11月のソウルってかなり寒い気がするんですが、半袖Tシャツなんかで大丈夫ですか…?
  


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