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POPE
POPE
関東で装備やってます。PJメインで他にODAとレンジャー。完全再現を目指したいけどお金がない…。
サバゲ―はあんまり行きません。タイミングなくてお座敷で満足しています。
現代であればミリタリーネタ全般好きです。

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Posted by ミリタリーブログ at

2018年09月21日

CBRNE Training

最近思うように軍拡が進められなくなっています。最大の理由は資金不足、お金がありません。
というわけでレンジャー装備を凍結しようかと…。ちょっと手を出しすぎましたね。3つも4つも装備テーマがある先輩諸氏の財務状況はいったいどうなっているんだと考えております。宝くじでも当ててえな。



7月のことですがODAがドイツでCBRNE訓練を行ったそうです。詳細はこちら
SOCEURが発表していますし、シュトゥットガルトの近くで行われたみたいなので十中八九10th SFGでしょうね。
CBRNEとはChemical(化学)、Biological(生物)、Radiological(放射性物質)、Nuclear(核)の総称です。要は従来NBC兵器と呼ばれていたものに放射性物質兵器が加わった呼び方ですね。戦争だけではなく、テロや災害にもCBRN若しくはExplosion(爆発物)を加えてCBRNEの言葉が使われたりします。今回はCBRNEに統一しますね。
つまり今回の訓練は毒ガスや放射能汚染化での作戦行動能力を得るための訓練です。具体的にはガスマスクや化学防護服等を装着して通常時と同様に戦闘できるか、といったところでしょう。特にガスマスクは視界が制限されるどころか、呼吸も苦しくなるので適応が難しいものです。訓練で鍛えなければ戦闘なんてできたものじゃないでしょう。


では写真を見ていきましょう。

ヘルメットはいつものマリタイム、スケルトンのシュラウドも増えてきました。PVS-31のケーブルが見えます。
キャリアはPICOです。カンガルーポーチにPMAG3本、その前にはテンスピードを装着しています。
ガスマスクですが米軍正式採用のM50ではなく、AVONのFM53というガスマスクです。ODA以外にはSASとかでも使われているみたいですね。この隊員のは銃を構えるために右側がフラットな右利き用ですが、左利き用もちゃんとあります。
このガスマスクは直接フィルターを付けてそれ単体で使用することもできますが、今回はC420PAPRと組み合わせて使用しています。

ボケていますが手前の隊員の背中に装着されている2つの丸い機器の下にあるのがC420PAPRです。Jackal Stone 17の時にも登場していました。丸いフィルターを通した清潔な空気をホースを通してガスマスクの中に送り込む役割を果たしています。

一枚目と同一人物。
M4のオプティクスはMicro T-2。そしてレイルは…なんだこれ?
レーザーがPEQ-15ですね。ライトはシュアファイアM300。
さてこの隊員が着ている服ですが、Kokatat社のAll Purpose-Prsonal Protective Ensemble(AP-PPE)という化学防護服らしいです。詳しくはこちら
製造はKokatatらしいですが、この素材を開発したのはみんな大好きゴアテックスを開発したWLゴア&アソシエイツ社みたいです。
従来の化学防護服と同様に化学、生物兵器に対応する性能を持ちながら、ゴアテックスと同様通気性を確保して快適性を高めています。
また肩の部分にベルクロがあるのでパッチを貼るのに便利そうです。今までの化学防護服の概念が壊れます。

こちらの隊員達もFM53にC420PAPR、それとAP-PPEと共通しています。
左の隊員のキャリアはAVS。
ライフルはM4ですが、ストックが最初期のスタンダードなストックです。Micro T-2にPEQ-15、WMX200と標準的な構成です。
レイルはNOVESKEのNSRかNHR、Keymodの方に見えます。マグウェル付けているのが珍しい。
右の隊員もAVS。前面に付いているのはメイフラのクアッドマガジンポーチです。腰にはガンファイターベルト。
こちらの隊員のライフルに付いているのはなんとリューポルドのLCOドットサイト。リューポルドロゴの上にnous defionsのマークがありますが自分でつけたんですかねえ、それとも特注品か?とてもカッコイイので真似したい。

上の写真の左の隊員です。
わざわざモザイクがかけられているヘルメットのパッチはどこかの国旗に見えますが…。後ろにはバッテリーポーチ、恐らくTYRの50/50の方。これもそうですがオプスコアのバッテリーポーチもANVIS用なのか横からケーブルが出せないのが不便です。PVS-31用ならTYRの4 AAバッテリーポーチをお勧めします。
AVSの前面はメイフラのQuad 5.56 SwiftClip Placard, GPです。マガジン4本入れられる上にユーティリティポーチが3つも付いている有能なポーチなんですが、これバックルと背面ベルクロで留めるSCARABとか用のやつですよねえ。たぶんベルクロはAVSのフラップを付けるところに貼っているんでしょうけど、バックルはどうやっているんだ?
脇はテンスピード、そして手に持っているのGlock19にはX300Vが装着されています。さすがにドットサイトはまだみたいです。



今回の訓練の意義ですが、リアルメントさんもツイッターで仰っていたように本格的なNBC対処の訓練をしているということは、それを使ってくる組織なり勢力なりを想定しているわけで…。タリバンとかIS系列よりかは、もっと強大で組織力のある敵を意識している気がします。
実際のところNBC環境下でどのような戦闘が行われるのかは知りませんが、相手がそれを使用する能力を持っている限り対処方法は考えなければならないのでしょう。米軍側としては表立って使うわけにはいかないでしょうから、あくまでも対応力としての整備です。


さて、EoTechが消えて今回はT-2でした。
この前のノルウェーでの演習と言い、この写真の射撃訓練と言い10thはCOMP M4にシフトしていくのかなと思いきや、今回は全員T-2でしたね。ここら辺にEoTechの後継が定まっていないモラトリアム感があります。いつになったら後継は定まるのか。


今回は以上です。そろそろ買い物記事でも上げたいんですが、紹介するものが無いからできません。ガスマスクかNBC防護服が欲しくなりました。
  


Posted by POPE at 10:51Comments(0)ミリフォト

2018年08月11日

軽いもの

マルイのグロック19はまだか。
SAAのグロック19使っているんですけど、なんか上手くスライドストップがかからなくて困っています。マルイの方がリコイルも良さそうですし、発売されたらすぐ乗りかえる気でいるんですが、はよ発売してくれ。冬まで待てんぞ。
そもそもグロック22なんて作っている場合じゃなかったのでは???(デルタとFBI勢に対する暴言)





今回は米軍特殊のM4系に付いている民間レイル使用例をまとめたいと思います、はい。
いや、RIS2はとてもカッコイイと思うんですけど、最近民間レイルの使用例も増えてきているので備忘録的にまとめておこうかなと。
あ、ここで言う民間レイルとは「四面全部レイルではなく、側面や下面はレイルを追加するスタイルを取った軽量レイル」のことです。
やっぱり民間レイルのカッコよさは何と言っても無駄を排除した肉抜き感!四面レイルびっしりもカッコイイんですが、いかんせん重い。その点M-LOKだのkey-modだのは必要な部分だけレイル取り付けるので軽そう。取り回しかなりいいのでは?と思います。

人数の多さ的に陸特の画像が多くなりますが、それ以外にも使っているところあれば教えてください。



まずはTROY Alpha Rail。
丸い形に丸い穴と全てが丸で構成されたレイルです。丸い穴の必要なところにレイルをはめ込んで使うタイプですね。
大量に丸が空いているので他メーカーとは見分けがつきやすい。
2015年10th SFG。ドイツ。Alpha 13 FDE。


次、TROY TRX Extreme Battle Rail。
こちらも丸で構成されたレイル。Alphaと良く似ています。
違いはいくつかありますが、一番見分けやすいのは取り付け部分の近く。下の部分が出っ張っていること。Alphaはストレートです。それとTRXは取り付け部分近くのネジがありません。そのせいで長さが一緒でも穴の数が違ったりします。
レプリカ売っているのでこっちの方が再現しやすそうですね。
ちなみに実物は廃盤になっているみたいです。
2017年10th SFG。Jackal Stone2017。TRX Extreme 9 BLK。


TROY Delta Rail
こちらも全体的な形は上2つと一緒。ただフリップアップサイトがそのまま使えるタイプです。丁度RIS2で言うFSPの立ち位置ですね。
FSPを使うためレイル自体は長い。
2015年274th ASOS。ニューヨーク。Delta, Carbine BLK(塗装済み)。

2016年83rd ERQS。アフガニスタン。Delta, Carbine FDE(?)。


TROY SDMR
TROY独自の丸穴に加えて、横方向にkeymodを備え付けたレイルです。
前方には少し四面レイルになっている部分があります。ライトもレーザーも前に付けることが多いので合理的です。
2015年10th SFG。ドイツ。SDMR Rail 13 FDE(?)。


TROY VTAC Alpha Rail
こちらは上のAlphaレイルとは別物。どうやらVTACと共同開発したレイルみたいですね。
元々VTACにExtreme Railというものが存在したようですが、それをTROYが改良したようです。
TROYのAlpha/TRXシリーズが独自の丸穴にこだわっているのに対して、こちらはみんな大好きM-LOKを使っています。個人的には丸穴の方が好きです。
2014年10th SFG。Jackal Stone2014。VTAC Alpha Rail 11 FDE。

2015年。10th SFG。ドイツ。VTAC Alpha Rail 11 BLK。


TROY VTAC Delta, Carbine
こちらも同じようにVTACとの共同開発。上のDeltaレイルとは違うものです。やはり丸穴ではなくM-LOKを使っています。
2014年3rd SFG。ハルバートフィールド。VTAC Delta, Carbine BLK。

2018年10th SFG。ドイツ。VTAC Delta, Carbine FDE。


(2018年10月22日更新)
TROY M-LOK, 5.56,Aluminum
こちらはTROY単体で開発したM-LOKのレイル。航空機用のアルミニウムを加工して製造しているようで、軽量に造られているそうです。
2018年10th SFG。ネリス空軍基地。M-LOK, 5.56, Aluminum, 11 BLK。


Geissele  Super Modular Rail MK2
最近ノリにノッているガイズリーのレイルです。MK1から16まであります(欠番あり)が、だいたいは現在廃盤。これはその廃盤になったMK2です。
骨組みって感じの肉抜きレイルが特徴的ですが、ロットの違いによって色々仕様が違うみたいでわけわかりません。
2014年7th SFG。Fuerzas Comando2014。 Super Modular Rail MK2 9.5 Black。


Geissele Super Modular Rail MK4。
このMK4、色々とバリエーションがあるようで、今発売しているのはM-LOKのバージョンです。
他にも下の写真のように前のロットではM-LOKではないバージョンも発売していたようで、公式HPではmod0としていました。現在は廃盤です。
2017年SWTG。フォートブラッグ。Super Modular Rail MK4(mod0) 13 Black。


Geissele Super Modular Rail MK14
結構新し目のガイズリーレイルです。数字が増えるごとに洗練されたデザインになっていく気がします。
似たレイルにMK13がありますが、あちらは先端の上下左右に20㎜レイルが付属したバージョン。どちらもM-LOK。というかガイズリーは自社規格をやめてM-LOK採用の方向です。
2017年1st SFG。JBルイスマコード。Super Modular Rail MK14 M-LOK 13 DDC。


Geissele Super Modular Rail HK
デルタで使っていることが判明してから一気に知名度が上がったレイルです。こちらはM-LOKに見せかけた自社規格みたいですね。
マルイのデルタカスタムもこのレイルを模しています。実際クソカッコイイ。
2016年CAG。ブルキナファソ。Super Modular Rail HK 10.5 DDC。

2017年CAG。シリア。Super Modular Rail HK 14.5 DDC。


Noveske NSR Keymod Rail
ハイダーで有名なNoveskeが製造しているレイルです。左右と下にkeymodが、トップは普通のレイル。M-LOKバージョンもあります。
よく似たものにNHRもありますが、あちらは下の面も普通の20㎜レイルが付いています。
2018年212th RQS。ハワイ。Noveske NSR 9 Rail Keymod System。


CIM Tactical Slim Quad Rail
ロゴがとてもカッコイイCIM Tacticalという会社が作ったレイルです。面白いのはレイル横中央をバッサリ切り捨てていること。レイル先端と取り付け部には横にもレイルがありますが、軽量化のためか中央部分には穴すらありません。
実際レイル横中央に何を付けるかって言われたら確かに悩みますし、ライトもレーザーも先端に付ける人が多いのを考えると合理的な感じがします。その分細身で握りやすいのならなお良し。
2018年10th SFG。アフガニスタン。Slim Quad Rail 13.5 Black。

(2020年4月11日更新)
Bravo Company KMR ALPHA 9
BCMのKeymod採用レイル。長さのバリエーションが豊富にありますが、10.5のCQBバレルに対応するのは恐らくこの9インチのレイルでしょう。
2020年2月3rd SFG(?)。ウズベキスタン。KMR ALPHA9 Black。

Remington Defense Remington Accessory Hand Guard
嘘か本当か、DEVGRUが使っていると噂の416用レイルシステムです。銃器業界でレミントンと言えば知らない人はいないでしょうが、その子会社であるRemington Defenseが作っているようです。なんか形と言い構成と言いガイズリーに似ている気がするなあ。M4用もあるみたいですね。
ビンラディン殺害の時には使用していたとかいう話もありますが、真偽は不明です。DEVGRUの写真はだいたい純正だった気がするんですけど。
ただまあ画像検索したら使用例がないことはなかったので使っているのは本当でしょう。
年代不明。部隊不明(99%DEVGRU)。場所不明。Remington Accessory Hand Guard-416S 10.39 Black。元の写真はマークオーウェン氏が上げていたものらしいです。


NcSTAR AR-15 M-LOK Handguard-Carbine Extended
めちゃめちゃ細いレイルです。TRX/Alphaより細いんじゃないか?それなのに丸型ではなくちゃんと角がある不思議な形をしています。
それにしても根強いFSP人気は何ででしょうね。そんなに物理サイトを使いたいか?
2016年103rd RQS(?)。Southern Strike 17。AR-15 M-LOK Handguard-Carbine Extended 13.5 Black。


BARNES PRECISION MACHINE  PSFFRS Ultralite Extreme Free Float Rail System
これは番外編。民間レイルというよりもはや民間ARの域ですね。ただあまりにも有名な写真なので紹介します。
最初はなんか構成がTROYっぽいなと思って探しまくったんですが見つからず、その他レイルを探し回っても見つかりませんでした。
仕方ないので部隊名から探していったら3 MADE ISSUEさんのブログにたどり着いて答えを得ました。
なぜ見つからなかったのか。それはこのレイルが単体としては売られていないからです。このBPMの製品はアッパーレシーバーのセットなのです。
ただこの写真のバージョンがセットなだけで、M-LOKの溝が掘られているバージョンは単体でも売っているみたいですね。
レイルとしてはごく普通の民間レイルです。横にもレイルが取り付けられます。下部の留めるところとか放熱孔とかTROYに似てると思ったんですが、何も関係ないようで…。
2014年3rd SFG。アフガニスタン。Complete Upper Receiver CQB 16 Ultralite ExtremePSFFRS Ultralite Extreme Free Float Rail System 14.5 BLK。
なおこの隊員は元のセット構成が12.5インチのレイルを14.5インチにカスタムして注文しているみたいです。+25ドルです。ちなみにロアも民間用らしいです。


Geissele Super Modular Rail MK16
こちらも番外編。ついに民間レイルが米軍正式採用になった。
ガイズリーが開発したSMRの最新バージョンがSOPMOD Block3としてUSASOCに採用されました。つまりRIS2シリーズの後継です。
こちらもレイル単体販売は行われず、Upper Receiver Group-Ⅰとしてアッパーレシーバーとセット販売です。そのうち単体でも販売される気がしますけどね。
数年後の陸特はみんなこのレイルを付けるようになります。恐らく陸特だけでなく他軍も採用するでしょう。
Upper Receiver Group-Ⅰ。Super Modular Rail MK16 13.5 DDC。






現状自分が持っている写真ではこんなところですかね。意外に思えるほど民間レイルの使用例は多かった感じがします。
何より圧倒的に強いのはTROY。こんなに様々なバリエーションが確認できるとは思っていませんでした。レプリカならTRXが、それ以外にもTROYは国内でも手に入りやすそうなので、他のレイルに比べれば再現は簡単そうです。
ただ新興勢力と言いますか、ガイズリー各種もどんどん増えてきています。何より正式採用されるくらいですから評価は高いんでしょう。軽量レイルであるMK16が正式採用となった今後、このような民間レイルは一掃されるのか、それとも一定数残るのかは非常に興味深いところです。
それと、海軍海兵隊はあんまり民間レイルを見かけませんね。自分が持っている画像が少ないということもあるんでしょうけど、それにしても海軍省系は陸空とは別の方針みたいなのがある気がします。海での使用が多くなることを前提とする別の基準があったりして。
装備再現にあたっては陸特でも空特でもRIS2が一番無難でしょう。民間レイルの使用例はあくまでも一部ですから。ですが、MADBULLの発色が気に入らないとか、それでも軽いレイルが欲しいという理由であればご紹介した民間レイルも十分選択肢に入ると思います。是非自分に合ったレイルを選んでみてください。
それでは。
  
タグ :まとめODAPJ


Posted by POPE at 13:28Comments(2)まとめ

2018年07月27日

USASOC CAPEX 2018

T-2のレプ買いました。時代の流れには逆らえません。
ただボタン電池をまだ買っていないのでまだドットの点灯が見られていないという…。
やっぱり視界はホロサイトの方が断然広いですね。そりゃみんなホロサイト使うわけだ。



Capability Exerciseの略でCAPEXです。直訳すれば能力演習ですが、このままだとオカルトちっくですね。意訳すると「作戦能力評価演習」とでもしましょうか。
CAPEX自体は米軍内で広く用いられています。色んな部隊が色んな所でCAPEXを行い、部隊の作戦能力を確かめている様です。自衛隊で言えば訓練検閲みたいな感じですかね。
今回のCAPEXは陸軍特殊作戦コマンド、USASOCが主催しています。つまり陸軍特殊部隊の数少ない見せ場というわけです。
毎年この時期にやっています。一般公開もしているようで、背後には民間人も見えますね。

参加部隊は一応非公開みたいです。ただ陸軍なのでODAかレンジャーなのは明白です。デルタが一般公開されるわけがないですから。
それにしても非公開ということで、写っている隊員がODAなのかレンジャーなのか分からない。装備を見て判断していますが、間違っていたらご容赦ください。

市街地戦闘訓練やっています。
右の隊員はマリタイムにファーストスピアのヘルメットカバー、HEL STAR-6。服はG3のコンシャツにフィールドパンツ。
プレキャリはAVSですが、面白いことにテンスピードを横向きに付けています。腰にはAVSのLow Profileベルト、右に付いているのはイーグルのカイデックスマグポです。
銃は長い方のM4 Block2。エルカンとLA-5、WMX200、そしてマグウェルを装着。まあレンジャーでしょう。腰の後ろにメディックバックと思しきでかいバッグを吊っています。
問題は左の隊員です。頭は一緒。服はG3のコンシャツにPatagoniaのコンパンですよ。この時点でも?っていうのに極めつけはプレキャリです。Blue Force GearのPLATEminus V2です。マジ?
いつだったかシリアに展開した米軍特殊部隊のキャプションが付いた写真にこれを着た隊員が写っていましたが、まさかこんなところで見るとは。
ですがモールベルトがAVS LowProfileの時点で恐らくこの隊員もレンジャーだと思います。初っ端からヤベエの来ました。

こちらも安定のレンジャーですね。
オプスコアのマリタイムカバーにはMS2000。VTACのカッコイイパッチも付いています。
上はG3コンシャツ、下は…うーん?Patagoniaかなあ。AVSの背面にブリーチャー背負っています。
腰にはイーグルのメディカルポーチとダンプポーチが見えますね。
長いM4 Block2のオプティクスはAimpoint MicroT-2です。T-2のレプを買った自分に死角はありません。

ひっさしぶりに見たぞMk17(5.56)。というかそれ以外にも色々興味深い。
ヘルメットカバーはファーストスピア製。GoProみたいなの付けています。服は上下AC。
プレートキャリアがまた面倒くさいのを装着しています。なんだこれ?肩の部分をアップすると裏地が見えるんですけど、どうもTYRのプレキャリみたいなんですよね。じゃあTYRのどのプレキャリなの?って言われるとチンプンカンプンです。PICOかLWPCだと思いますが、そもそもPICOは派生型多すぎるしなあ。頻繁に小改良もされるのでロットが違うともう分からん。
プレキャリと腰にはBFGのポーチがマシマシ。テンスピードじゃないこのタイプの方あんまり見ない気がするんですが。
銃は例によって例のごとくMk17(5.56)。EXPS-3とLA-5、ライトはこれたぶんX300ですね。なんかのマウントかませてオフセットしています。ピストル用じゃないのか。あとはSFブランクアダプター。
そして腰にグロックを吊るしています。しかもドクターサイト付き。
はて、この隊員の所属はどこなんでしょう。装備だけ見ればODAですが、SCAR-H(5.56)をODAで使っている記憶がないんですがね。あとヘルメットカバーもファーストスピアは使っていなかったような。もしかしてレンジャーの装備の自由度が上がった説…?

はい、こちらも謎。
服は上がPatagonia L9、下がCrye G3です。プレキャリがJPC。…JPC?????おいおい勘弁してくれ。
JPCの横はロングサイドアーマーポーチと、BFGのラジオポーチです。背中に付いているでっかいポーチはBFGのSAWポーチですね。
腰がまた興味深い。TSSIのランヤード、BFGピストルマグポ、EAGLEマグポ、BFGマグポ、シザーリーシュ、EAGLEダンプです。
銃は長いM4 Block2。オプティクスはエルカン。
プレキャリの要素以外は完全にレンジャーなんですがねえ。JPCも使用が認められた可能性。

こちらの左の隊員にもご注目。JPCです。これは恐らくレンジャーでのJPC使用例が増えてくる可能性ありますね!
銃がまた面白い。T-2の後ろにマグニファイアー載せています。EoTechの時も一部の隊員がブースター使っていたので、同じ感じでしょう。

情報量過多。
右でM4構えている隊員、コムタックデュアルにファーストスピアのヘルメットカバーからちょっとヘルメットが出ている事、T-2にブースターという構成から考えて、恐らく上の写真と同一人物。服は上がACコンシャツ、下がG3コンパン。
つまり、この隊員が装着しているのはJPCなわけですが、サイドアーマーポーチは何故かAVSの6×9を使っています。
フロントのマガジンポーチはATSのハイブリッドトリプルマガジンポーチ。でも別にピストルは持っていません。
ベルトはAVS Low Profile。ラペリンググローブとランヤードを吊っています。靴はメレルMOAB Mid Water Proof。同じもの持ってます。
左の隊員はBFG大好きですね。Patagonia L9上下にBFG PLATEminus V2。一番上の写真とは違う人物です。
脇にはテンスピード、背中はBFGのアドミン。腰は左からBFGテンスピードピストルマグポ2つ、BFGピストルマグポ、BFGダンプポーチ、BFG Micro Trauma Kit NOW!、BFGマガジンポーチ。お前BFGの回し者か???
銃はM4 Block2。こちらもAimpoint MicroT-2載っけています。スリングがMagpul MS3ですね。
よく見たらラジオが148のほうだし、デュアル運用しています。別アングルの写真から右腰に6354DOに入れたグロックがありました。この隊員指揮官クラスの可能性…?にしてもBFGまみれだなあ。

LZ確保している最中でしょうか。
左の隊員はごく普通ですね。何気に書いていますがレンジャーが堂々とフルマルチのPatagonia使っています。とうとう配備が始まりました。
右の隊員は6354DOにグロック19を携行。M4にはEXPSを載せています。
AVSの横に付いているのは6×9のサイドアーマーポーチですね。レンジャーのサイドは長い方です。自分は持っていません。

レンジャーのスナイパー達。色々と突っ込みたいところがありますが、まずは手前の隊員から行きましょう。
最初見た時全くわからなかったんですけど、この隊員のプレキャリはAVSとLV-MBAVを合成しています。なんというキメラを生み出してしまったのか…。これ再現するのにいったいいくら払う必要があるんでしょう。
腰はTYRのガンファイター。右腰に付けているのはBFGのBoo Boo Pouchというメディカルポーチ。
銃はSCAR-H。ちゃんと7.62mmです。銃の前の方にPWS SCAR Rail Extensionを装着しています。初めて見ました。LA-5を一段下げたところに付けられる上にレイルも拡張出来て便利そうです。スコープはリューポルドのMark6 3-18×44mm。バイポッドはBT10 V8 Atlas Bipodですね。
奥の隊員はCrye G3にAVS。銃はM110。至って普通のスナイパーですね。
レンジャーにおけるSCAR-Hの立ち位置はどうなっているんでしょう。普通に考えればマークスマンライフルですが、見たところ銃の付属品の構成はM110と同じです。最初からスナイパーライフルとして開発されたM110には劣ると思いますが、使っている弾種も同じ。そう考えるとスナイパーライフルとして運用されていてもおかしくはないと思います。
ただこの二人組を見た感じ、SCARの隊員はもしかしたらスポッターかもしれません。スポッターも狙撃の技術を持つはずなので、スポッターもほぼ同様の装備、かつフルオートもできるSCAR-Hなら自己防衛もできて一石二鳥という考え方もあると思います。うーん分からん。
あ、SCAR-SSRは完全にスナイパーライフルとしての運用でしょう。

はいドーン。射撃訓練中の隊員です。今回の写真の中で唯一ODAと断言できる隊員達。
右の隊員はオプスコアマリタイム、PVS-31のバッテリーボックス、Crye G3のフィールドシャツとコンパンはMulticam Aridです。
プレキャリはAVS。腰のベルトはVTAC。なんかウェポンキャッチ付いています。
左の隊員はエアフレーム!!!久しぶり見ました。というかエアフレームって淘汰されたんじゃ…。ヘルメットカバーはUR-Tacticalってところが作っているみたいです。そしてこの隊員もMulticam Arid。プレキャリが全く分かりません。なんかめっちゃ芋っぽいプレキャリですね。
たぶんSWTGの人たち。Multicam Aridなんてそんなに見ない物を使っているのも先行試験運用的な理由でしょう。



以上です。いやびっくり、レンジャーの装備更新が進んでいます。
まずはPatagoniaのコンバットシャツとコンバットパンツ。ODAには行き渡っているのでそのうちだと思いましたが、まさかこんな一気に広がるとは思いませんでした。Patagonia着ている人はみんなフルマルチの新ロットです。
というか4年前にレンジャーのFacebook見てたらこんな写真があったんですよね。
まあこの時は本当にレアな例でしたし、その後もPatagoniaは見なかったので安心しきっていましたが、時代は移り変わるものです。
そしてJPCの登場ですよ。こっちは想像もしていませんでした。官給品のAVS止まりだと思っていたので度肝を抜かれた感じです。複数の隊員が確認できたので私物ってわけでもないでしょう。これでレンジャー装備のハードルは下がりましたよ!
あとなんかBFGが人気です。BFGのプロモーションビデオなんかに出れそうな隊員がいました。BFG製品一つも持ってないので良さを知らないんですけど、ちょっと手を出してみようかな。
それでは。





















リムパック2018の写真。これSBUってマジ?
  


Posted by POPE at 13:57Comments(0)ミリフォト

2018年06月28日

私、飛びます!

5月初めのことで今更ですが、日本にCV-22が輸送されました。嘉手納の353rd SOGの分遣隊として横田基地に配備されるみたいです。
CV-22のダークな塗装大好きなんですよね。いかにも特殊作戦用ですってアピールしている感じたまりません。海兵隊用のMV-22と違って色々ごつごつしているのもチャームポイントです。アメリカ軍機の中で一番好きかもしれません。



そういうトピックもあったので今回は装備からちょっと外れて特殊作戦用航空機の素晴らしさを羅列していこうかなと思います。
特殊作戦用の航空機は通常の機体に比べて様々な装備が追加されていることが多いです。地形追随レーダー、FLIR、空中給油プローブ、そしてそれらの重量増加に対応するためエンジン出力の増大等々、見た目からして一般航空機と違う場合が多々あります。もちろんそれらの改造はより危険度の高い特殊作戦に際して特殊部隊を送り込み、または回収するためのものです。
特殊部隊の作戦支援が主な任務のため、大体の特殊作戦航空機はSOCOM隷下の各特殊作戦コマンドに配備されています。つまり特殊作戦航空機を運用するパイロットやクルー達もまた特殊部隊員と言えるわけで、高度な操縦技術だったり特殊作戦の知識だったりが要求されます。
そんな彼らが運用する特殊作戦用に改造された航空機はそれはもう美しいわけです。装備をしている人たちにもミリフォト等でたまに写る航空機を見たことがあると思います。その美しさを皆様にお伝え出来たらいいな、と。
そういうわけで、マツコの知らない特殊作戦航空機の世界、始まりです。


最初は特殊作戦航空機の部隊で一番有名なナイトストーカーズの機体から見ていこうと思います。
そもそもナイトストーカーズとは何ぞやという、知っている人には今更かもしれませんが解説を少し。

正式名称は第160特殊作戦航空連隊(160th Special Operations Aviation Regiment:160th SOAR)と言って、陸軍特殊作戦コマンド隷下の特殊作戦航空コマンドに属しています。元々101空挺師団の航空部隊から派生したことから、本部はフォートキャンベルに置いてあり、隷下に4個の航空大隊を持っています。
主な任務は陸軍に限らず全軍の特殊部隊全般の輸送支援、また後述の攻撃能力を持ったヘリでの航空支援も担います。

彼らが運用している機体は以下の通りです。

MH-60Mブラックホーク
中型ヘリのベストセラーであるUH-60シリーズの特殊作戦バージョンです。
一般機との主な違いはAN/APQ-187多機能レーダー、AN/ZSQ-2FLIR、空中給油プローブの追加装備、エンジンを高出力版のYT706-GE-700へ換装していることです。その他チャフフレアやRWRなどの防御装置多数。
武装は基本的にはミニガンやM2等、自衛用のドアガン程度です。
またDAP形態という魔改造を施された機体もあり、これは機体の側面に付けられた専用のパイロンにヘルファイアミサイルやロケットランチャー、30㎜チェーンガンなどを取り付け、武装ヘリ並みの攻撃能力を持ちます。あまり生産数は多くなさそうですが…。
主な用途は特殊部隊員の投入・回収です。中型ヘリということもあり機動性が高い為危険度が高い地域や海上のVBSS任務に投入できる反面、収容人数は多くないので大部隊を運ぶのには向きません。DAP形態では火力支援もしていますね。
あとビンラディン殺害の時にはこれをさらに魔改造したステルスブラックホークが使われたと言われています。存在は公表されていませんが、まあ確実にステルスブラックホークは実在するでしょう。


MH-47Gチヌーク
こちらも大ベストセラーとなった大型ヘリコプター、CH-47シリーズを特殊作戦用に改造した機体です。
AN/APQ-187多機能レーダー、AN/ZSQ-2FLIR、空中給油プローブの追加。そして燃料タンクの拡張とエンジンをT55-GA-714Aに換装しています。武装は自衛用のミニガンとM2。
一般部隊のCH-47Fはデザート系の塗装ですが、夜間作戦が多いことも想定されるためかなり黒めな塗装になっています。
主な用途は同じく特殊部隊員の投入・回収。またRAZRやATVなどの輸送や、SWCCが使うボートの吊り下げとかもやっちゃいます。「ネイビーシールズ」の映画でも写されていました。
大型なので大量の人員や装備を一挙に送り込むことができます。が、機体が大きいという事は的としても大きいという事であり、アナコンダ作戦やレッドウィング作戦では無誘導のRPGに被弾し、後者では墜落という最悪の結果になっています。残念ながら大型ヘリの宿命です。


AH/MH-6リトルバード
みんな大好きタマゴヘリです。ベースはMD500。人員を乗せるステップや、武装を吊り下げる翼、そしてFLIRを追加装備しています。
隊員の運搬を担うMH-6と、ミニガンとロケット弾で武装したAH-6で特殊部隊の支援を担います。
ブラックホークダウンではぶんぶん飛び回り八面六臂の活躍。その他にも色々な場所で活動しています。
ただどう見てもチャフフレアとかの防御装置がないんですよね。ミサイルで狙われたら一発だと思うんですが、機動性だけで回避するんでしょうか?


MQ-1Cグレイイーグル
UAVと言えばMQ-1プレデターが一番有名ですが、これはその陸軍運用バージョン。一般部隊に配備されているグレイイーグルと何ら変わりありませんが、一応SOARで運用されているので紹介します。
武装はヘルファイアミサイルとバイパーストライク誘導爆弾、自衛用にスティンガーミサイルを搭載できます。
任務は特殊作戦の情報、火力支援です。UAVなので人命を危険に曝すことなく現地の情報収集が行えます。特殊部隊が活動するのに情報は最も重要な事項であり、上空から俯瞰映像をリアルタイムで提供できるUAVは任務にうってつけの機体です。
そういや陸軍はUAVと呼ばずにUAS(Unmanned Aerial System)と呼んでいるみたいです。

SOARの活動は下の動画を参照してください。




お次は空軍です。空軍と言えば空を飛ぶお仕事がメイン。多種多様な航空機を揃えています。
特殊作戦に使われる航空機は全てAFSOCの元に配備されています。
ちなみになんですが、PJやCCTなど地上戦闘員の部隊はSpecial Tactics Squadronですが、航空機を運用する部隊はSpecial Operations Squadronと分けられています。STSかSOSです。


MC-130シリーズ
ベストセラー戦術輸送機C-130ハーキュリーズの特殊作戦改造版です。ベストセラー多いな。
バリエーションが多いので最新のMC-130JコマンドⅡだけ紹介します。
C-130Jを改造したこの機体は、地形追随レーダー、AN/AAS-52(V)FLIRの追加、空中給油ポッドの装備を行っています。一部の機体にはウィングレットも付けられているようです。
危険度が高い空域に投入されるため、自己防御装置も一歩進んだLAIRCMを搭載しています。AN/AAQ-24(V)N LAIRCMというミサイル妨害システムは、向かってくる赤外線ミサイルに対してIRレーザーを照射することによってミサイルのシーカーを狂わせる能力を持っています。フレアなどのパッシブな防御ではなく、アクティブな防御を行える優れものです。
任務は特殊部隊員、物資、車両、ボート等の輸送、パラシュート降下の支援、ヘリコプターに対する空中給油。あと滅多にないんですがMOABという超大型爆弾の投下も任務に含まれます。

そういえば去年の横田友好祭で17th SOSのMC-130Jの中に入ったんですけど、なんとびっくりオプスコアのバリスティックがありました。
これその写真です。クルーの方に、誰が被ってるの?って聞いたら、「もちろん僕らだよ、実戦の時は被ることがあるよ」って言われました。さすがAFSOC、輸送機のクルーにすらバリヘルを配布とは恐れ入ります。空軍なのでANVISも付いていて、危うく「それ言い値で買います」って言うところでした。
ついでにどの部隊と訓練しているとか聞いてきました。「1-1(トリイの1st SFG第1大隊)と(320th)STSとはもちろんよく訓練するけど、でもそれ以外もシールズやレイダースとも訓練するよ。特殊部隊なら何でも運ぶさ。」みたいなことを言っていました。(英語力乏しいのではっきりしていない)


AC-130シリーズ
ミリタリー好きなら一度は通る道、夢と希望が溢れるロマンの塊、ガンシップです。
C-130を改造し、榴弾砲やら機関砲やらを搭載しています。
こちらもバリエーションが多いので最新のAC-130Jゴーストライダーを紹介します。
MC-130Jをベースに作られたAC-130Jは30㎜機関砲と105㎜榴弾砲を追加、捜索、照準用にFLIRを2つ装備。また必要に応じて翼にSDBやバイパーストライクなどの精密誘導爆弾を搭載できます。ただ砲弾の方が圧倒的に安いので、今の非対称戦ではあまり見ません。
任務はもちろん火力支援。砲弾の雨を降らせます。左に武装が集中しているのは左旋回しながら射撃するため、機長席側だからなんて耳タコです。マークオーウェンの著書にも登場していました。
恐らく特殊部隊以外の火力支援任務も担うと思います。A-10と並んで地上部隊の力強い味方ですからね。特殊部隊支援専用というわけではなく、あまりにも特殊すぎる機体が故にAFSOCに配備されたと見るべきでしょう。


CV-22オスプレイ
オスプレイです、世界一カッコイイ航空機です。ベースは一応海兵隊仕様のMV-22ですが、ほぼ同時開発されたようなものなので、改造というよりは最初から特殊作戦を想定して製造された機体です。
MV-22に追加してAN/APQ-187多機能レーダーの装備、自己防御装置としてAN/AAQ-24(V)ネメシスDIRCM、チャフフレア発射機を装備しています。特殊作戦機だけあって自己防御系は充実しています。ネメシスDIRCMは上に書いたLAIRCMと同じものです。
武装は後部にM2を搭載することが可能です。搭載していない場合も多いですが。オスプレイなら銃弾ばら撒くよりさっさと離脱したほうが早いんじゃないかと個人的には思っています。
任務は特殊部隊の投入、回収。パラシュート降下の支援。ATVやMRZR等の小型車両の輸送です。
せっかくのティルトローター機なので長距離侵入の作戦に投じられることが多いと思います。従来のヘリの何倍もの航続距離を持ちつつも、ホバリングして着陸やロープ降下ができますからね。

ちょっとオスプレイについては長く語りたいと思います。
そもそもティルトローター機というのは従来のヘリと同じには考えられない新世代の航空機です。オスプレイに求められたのは長大な航続距離、それに伴う広い作戦行動半径、さらにはヘリの様にどんな場所に出も着陸できるVTOL性能です。
それらを満たすために考えられたのがこのティルトローターという機能。時に固定翼機、時に回転翼機という両方のメリットを併せ持つ新しい概念です。
基本的にはヘリとして運用しますが、巡行中は固定翼機になります。固定翼機になることによって要求性能である長い航続距離を満たし、また移動速度も従来の約2倍と飛躍的に向上しました。
ええ皆さんもお気付きでしょう。この特性、特殊作戦にうってつけなんです。元々海兵隊が要求していた沖合の揚陸艦から発進する長距離侵攻能力が、期せずして特殊作戦にも合致することとなりました。
このため、例えばアフリカ北東部で作戦を行う際、従来はジブチの陸上基地から発進せざるを得なかったものが、紅海に浮かんだ空母や揚陸艦から発進できるようになるわけです。これは情報秘匿の観点からも非常に効果的で、CV-22があるからこそできる作戦です。
また速度が速いことは空中給油を行う上で、給油母機であるC-130と同等の速度が出せるというメリットもあります。ヘリに空中給油することも普通にやっていますが、速度調整が中々難しいようで、ヘリは全速力、逆に給油母機は失速ギリギリなんてこともあります。その点固定翼機と変わらない速度を出せるオスプレイは扱いやすく、空中給油によってさらに作戦行動半径を広げることができます。
さらに速度が遅いヘリに比べてMANPADSやRPGにも当たりにくいという特性も持ちます。もちろんヘリモードの時は別ですが、目標に向けて低空飛行している最中でも速度が早く、機動性が高いオスプレイはミサイルを避けることも可能です。低空飛行を行うための地形追随機能付き多機能レーダーですしね。
さらに脆弱なヘリモードの時にはネメシスDIRCMを使えばいいわけです。オスプレイの生存性はかなり高いものと思われます。
このように、垂直離陸→固定翼モードで長距離飛行→目標地点で垂直着陸(orホバリング)→固定翼モードで長距離飛行→垂直着陸ができるオスプレイはまさに今までの特殊作戦を変える航空機となるでしょう。これからの活躍が楽しみです。



海軍には特殊作戦航空機はありません。一応MH-60Sが良くVBSSで使われるかな、という程度です。
結局今のSEALsもレイダースも陸上での活動が多いですから。それならわざわざ海軍機に頼ることもないわけで…。
2015年に沖縄近海で墜落したナイトストーカーズのMH-60MもVBSSの訓練中でした。海上の作戦でも陸軍機が出ている、つまりそういうことです。




というわけで特殊作戦航空機を紹介しました。なんかオスプレイの部分クソキモいですね。
これだけ紹介しておいてアレですが、別に特殊部隊は必ずこれらに乗らなけらばならないというわけではありません。
特殊作戦航空機はパイロットの技量ももちろん高く、作戦用の装備も追加されていますが、基本的には一般部隊と変わらない航空機です。
2011年にアフガンでDEVGRUのゴールドチームが撃墜された時、彼らが乗っていたのは陸軍州兵のCH-47Fでしたし、2017年にイエメンでDEVGRUを送り込むのに使われたのは海兵隊のMV-22でした。
このように場所やタイミングによって特殊部隊が乗り込む機体は多種多様な選択肢があります。どんな機体でも重要なのは任務を達成できるか、です。
ただやはり、特殊作戦航空機のクルーの方が特殊部隊と訓練することが多いため連携が取りやすいという点でアドバンテージがあるのは確かでしょう。その連携こそが重要なのです。
特殊なミリフォトを見ているとたまに写っているので、是非航空機にも注目してみてはいかがでしょうか。
それでは








あ、JSOCを忘れていました。JSOCの指揮下にはAVTEG(Aviation Tactics Evaluation Group)という部隊が存在するそうです。
謎すぎてほとんど情報が出てきません。噂では国籍マークもレジナンバーもないセスナを運用しているだとか、Mi-17を運用しているだとか言われています。
Mi-17とか完全に狙ってますよこれ。危ない臭いしかしません。本当にヤバい作戦の時に使われるんでしょうね…。
  


Posted by POPE at 11:42Comments(2)まとめ

2018年06月08日

Northern Griffin 2018

皆様ミリタリーに興味を持つきっかけはなんだったか覚えていますか。
自分は小学生の頃にJwingsとかいう雑誌を買ったのが全ての誤りでした。あそこでちゃおとかを買っていれば普通の人生を歩んでいたのかもしれません。
Jwingsは主に航空機メインの軍事雑誌なんですが、そのせいで軍用機の知識が無駄にある小学生が生まれてしまいました。お陰様で今でも軍用機は戦車、軍用艦より好きなジャンルになります。
そっから広がるのが恐ろしいところで、気が付けば装備の世界にどっぷり嵌ってしまったというわけです。ああ恐ろしい…。



今年3月のことですが、10th SFGがフィンランドで演習を行ったみたいです。詳細はこちら。フィンランド軍のSOFも一緒だったみたいですが、写っていません。
3月の北欧はまだまだ雪がどっさり積もっています。10thの隊員もスノーモービルなんかに乗っちゃって、ウィンタースポーツを楽しんでいる感じが…(失礼)
最初は紹介するつもりなかったんですが、ちょっと面白いことを発見したので今更ながら見ていきたいと思います。



はい、スノーモービルから射撃をしている隊員です。
ヘルメットはいつものマリタイム。ゴーグルは分かりませんが、上に載っているアイウェアはRevisionのExoshield Low Profileだと思います。たまに見かけますね。ストロボは今では古くなったMS2000です。
キャリアはAVSです。背面にはEagleのM4マガジンポーチ3つに、ユーティリティポーチ。アンテナ2つも生やしています。
スノーモービルに載せているバックパックは恐らくTYRのHuron Assaulters Sustainment Pack-SOFですね。EagleのBeavertailに構造が似ている気がします。まあEagleなんかより断然背負い心地良いんでしょうけど。


こちらの写真、左の隊員は上の写真と同一人物ですね。右の隊員も装備のセットアップはほぼ同じ。バックパックもHuronです。
面白いことにミトンのグローブを着けています。マルチカムのミトンとかめっちゃ笑ったんですけど、暖かそうです。これ鍋掴みとかにでも使えそうだなあ。どこ製だろう…?探したらありました。みんな大好きOutdoor Research製のこれです。
ちゃんと引き金を引けるように親指だけじゃなくて人差し指も分離しています。寒冷地ではかなり便利そうです。
この隊員は右手外していますけどね…。やっぱり生地が厚いと使いにくいんでしょう。

はい、今回一番注目したところです。Mk18 mod1を撃っている場面なんですが、オプティクスにご注目。ODAで見慣れたEXPS-3ではなく、AimpointのCOMP M4です。
少し前の記事でEoTechのホロサイトがアカンってことを書きました。特によろしくなかったのが温度変化による照準の狂いです。そして今回の演習の地は極寒の北欧。ええ、皆様お分かりの様にEXPS-3の代替として今回支給されたのがこのCOMP M4でしょう。
この時の記事でEXPS-3代替の一時的な解決策としてM68照準器がODAに導入されると書きました。勘違いしていたんですけど、M68ってCOMP M2だけじゃなくてM4のことも指すみたいです。よく分かりません。というか表にあった写真もM4かM4sでしたしね。
つまりこの一時的な解決策が実際にミリフォトに出てきたという事態なんです。これは一大事ですよ!!寒冷地での影響はやはり甚大だった様です。

この写真に写っている隊員みんなCOMP M4です。一人の隊員だけがM4ならその人の好みで片付くんですが、全員です全員。
まあ今回の演習に備えてこの部隊だけに配られたものだとは思います。そのうち通常の訓練でも使い始める気がしてなりませんけど。
あとM4と同じく、みんなSOCOM RC1サプレッサーを装着しています。ODAがこんな大々的にSOCOMサプレッサー付けているのは珍しいような気がします。そのうちRC2に更新されそうですが。

隊員のゴーグルはどこ製なんでしょうね。SEALsが訓練やったときはOAKLEYって大きく書いてあったんですが、ロゴを見るとOAKLEYではなさそう。
Mk18のセットアップはCOMP M4にLA-5、WMX200とRC1サプレッサーです。ブッシュマスターストックが多いです。ブッシュマスターかCTRかという感じで、クレーンストックが少ないのは昨今のトレンドか?
それと雪景色に合わせて銃の要所要所に白いテープを貼っているのも興味深い。

右の隊員テープ巻くの適当過ぎないか?こちらの隊員はチェストリグを着けていますね。
今回隊員達が着ている服が分からない。1月に321st STSがスウェーデンで訓練した時はKRYPTEKのYETI着ていて面白いなと思ったんですが、今回は真っ白いアウターを着ています。官給かな?

ちなみにスノーモービルはMRZRとか製造しているPOLARIS社製です。一人乗り用のSWITCHBACKと二人乗り用のWIDETRAK、あともう一タイプのよく分からんスノーモービルが使われていますね。
お値段日本円にして約110万ほど。軽自動車が買えちゃいます。ちなみにスノーモービルは日本だと私有地はもちろん免許いらず、公道でも普通免許で運転できるそうです。が、スキー場とかでは基本的にライセンスが必要みたいです。北海道とかに土地をお持ちの皆様は是非スノーモービルの購入を検討してはいかがでしょうか。維持費とかは知りませんし、アメリカから持ってくるのにさらに金がかかりそうですが。


以上です。EoTechの終わりは近いのか…?でも最新のミリフォトだとこんなのもあるんですよね。

5月の写真です。まあドイツ国内なので温度変化もそんなに無いからってことでしょうけど、これがまだ使い続ける証拠なのか、単に代替が進んでいないという事なのかどうかは分かりませんね。LMGだからそんなに精密さを求めないとかいう理由だったら笑います。

個人的にはCOMPよりMicroシリーズの方が好きなので、この前の7thみたいにMicro T-2の配備を待ち望んでいるんですがねえ…。

それでは。
  


Posted by POPE at 11:06Comments(0)ミリフォト

2018年05月08日

完全再現(するとは言っていない)

ビクトリーショー行ってきました。
手持ちの資金もあまりないので買い物するつもりはなかったんですが、パッチ屋さんの前を通った時に「そういやグリーンベレーのパッチがないな」と思い、誰もが知っている剣に稲妻のパッチと「SPECIAL FORCES」タブのパッチを買いました。
実戦や大規模な演習では付けていませんが、部隊内での訓練とかではよく見ます。フラッグパッチと一緒で一個持っておくと安心するパッチだと思います。
あとはエアボーンとレンジャーのタブパッチを買えば全部乗せセット完成です。



装備やっていると一回挑戦してみたいのが特定の隊員の装備完全再現ですよね。
いつも様々な使用例を集めてはミックスして言い訳を作っていますが、上級者の方々は本当に色んな方法を駆使して完全再現をしていらっしゃいます。
完全再現にあたって一番のハードルはその隊員の写真が別角度から何枚か必要な事。軍の広報も特定の一人をクローズアップして撮っているわけではないので、必然全体的な様子を写した写真になります。そうすると一人の隊員が様々な角度から写っている写真が何枚も出てくる可能性は低い、と。

しかしたまに一人の隊員が複数の写真に写っていることがあったりします。演習の規模が大きいJackal Stoneとかその最もたる例でしょう。
という事で今回は完全な装備メモです。しかも自分がやるかどうかは未定ですが、この記事を参考に再現される猛者がいらっしゃるのであれば是非応援したいと思います。がんばえ~。

ということで今回クローズアップするのはJackal Stone 2016で3枚の写真に写っていたこの隊員。


自分は最後の写真でやられました。この横から撮った姿、かっこよすぎます。
ということで、恐らく10th SFGのこの隊員の装備をリストアップします。

Crye/ AirFrame :TAN
Crye/ AirFrame Helmet Cover :Multicam
Peltor/ COMTAC3 ACH :OD
Peltor/ ARC Adopter :BK
Wilcox/ L4G24 :BK?
Surefire/ M300 :BK
S&S/ M-AX Mount
Oakley SI/ M Frame2.0 :BK
PVS-31
コールサインパッチ「CD1」 :Multicam

ファーストライン
Crye/ Combat Shirt AC :Multicam
Crye/ Combat Pant AC :Multicam
Crye/ G3 Knee Pad :Khaki
Cutters/ ListCoach
腕時計
よくわからんBelt :Multicam
Safariland/ 6354DO :Multicam
Safariland/ Mid Ride Belt Loop Adopter :BK
High Ground Gear/ Roll Up Dump Pouch :Multicam
スモールフラッグパッチ「Nous Defions」 :Multicam
コールサインパッチ「CD1」 :BK

セカンドライン
High Ground Gear/ High Ground Plate Carrier :Multicam
TYR/ Lower Abdomen Platform :Multicam
NARP/ CAT
TYR/ Triple M4/M16 Shingle Open Top :Multicam
TYR/ RG37 M60/M81 Firing System :Multicam
よくわからんマルチカムポーチ
TEA/ 新型U94 NEXUS PTT
S&S/ Plate Frame Radio Pouch :Multicam
PRC-152A
Middle Antenna
TYR/ Standard Assaulters Zip On Platform 50oz. Hydration-MOLLE :Multicam
TYR/ Assaulters Flashbang :Multicam ×2
TYR/ Breaching Tool/Charge Holder :Multicam
EAGLE/ 100rd SAW Pouch :Multicam
ビッグフラッグパッチ「Nous Defions」枠無し
(チャージツール?角材?)

Mk18 Mod1
EoTech/ EXPS-3 :TAN
Insight Technology/ LA-5 :TAN
Insight Technology/ WMX200 Folding Mount
Garmin/ Foretex 401
B5 Systems/ SOPMODストック :FDE
Magpul/ XTM Hand Stop Kit :BK
アンビセレクター
VTAC/ Wide Padded Sling :Multicam

Glock19

こんなところですかね。分からなかったところは判明次第更新していきたい。てか左側面全く写っていないから何も分からん。ここにも何個かポーチを付けているんだろうなあ。
リストアップするとかなりの行になります。本職はこんなに装備装着して動き回っているんですね、頭が下がります。
銃がアンビセレクターカスタムされているのが興味深い。3枚目の写真の背後に写っている隊員もアンビ化しています。部隊統制ですかね。


ではこの隊員が何者かという話をさせて下さい。あくまでも自分の予想です。
コールサインは「CD1」。Cから始まるコールサインはCIFの可能性が高いと良く言います。この演習に参加している他の隊員も「CD~」「CG~」の2種類のコールサインが多かったです。ですが「じゃあCIFじゃん、やったぜ」と言うには早い気がします。
というのもこのコールサインのCは単純に「C Company」のCかもしれないからです。つまり4桁にすると「ODA013~」と表わされる部隊のことです。残念ながら公式からは10thかどうかも発表されていないのでその下のどの中隊が参加したかなんて知る術はありません。

しかしそれだと面白くないのでこの演習に参加している部隊はCIFだと仮定しましょう。次に問題となるのはヘルメットとプレキャリです。
この隊員、ヘルメットはCryeのAirFrameを使用しています。後頭部の一部に空気が通る近未来的なデザインカッコイイですよね。しかしこのヘルメット、どうも実戦での評判が良くないようで一時期オプスコアに迫る勢いだったほど様々な部隊で見るようになりましたが、結局バリスティックかマリタイムに戻っています。いい例がデルタですね。
その状況はCIFでも同じ。さかなくんさんのブログによりますとCIFではAirFrameは禁止されているそうです。やっぱりオプスコアが一番!
そしてプレキャリ。同じくさかなくんさんによればCIFではMBAVソフトアーマーが入らないものはJPCとPICO以外は禁止だそうです。HGPCにMBAVソフトアーマーは入らないのでこの統制からも外れるという…。むむむ。

さてもう一度この人の装備をよく見てみましょう。TYRのバックパネルに挟んでいる太くておっきい棒があります。ドアブリーチング用のチャージツールです。こいつをペタッと貼って情け容赦なくドアを破壊します。こんなに大きいのどこに使うんですかね。
こんな装備を持っているという事はひょっとしてこの隊員ドアブリーチング専門のブラスターでは?というのが今回の予想です。つまりCIFではなく、アタッチのサポート兵じゃないのかな、という事です。
そうするとヘルメットとプレキャリの件も解決するんですよね。だってアタッチですからCIFの統制関係ないはずなんですよ。
結局他の隊員と連番になっているコールサインの謎は解けないままですが…。


とまあ自分の予想というか妄想みたいな感じになってしまいましたが、一応CIFに関係あるのでは?というのが結論です。
もっとも最近色んな情報を集めれば集めるほどCIFが良くわからなくなっているので確証は全くありません。以上!




というかチンストちゃんと締めなくて大丈夫なのか…?
  


Posted by POPE at 11:14Comments(0)再現メモ

2018年04月12日

冬季戦

ガイズリーって響き、なんかかっこいいですよね。最初にガイズリーを知ったのはデルタが416に使っていたSMRでした。
自分はkeymodの形がそんなに好きじゃないんですが、このガイズリーのレイルははかっこいいと思いました。なんででしょうね。
そんなガイズリーは次期SOPMOD Block3にレイルを供給するそうです。その名もSMR Mk16。M-LOKのモジュラーレイルです。
RIS2の後継になるレイルですから将来的に特殊はみんなこのMk16になるでしょう。なんでこの話を出したかというと、DYTACからこのレプが出るらしいからです。中国企業はやることが早い。使用例が増えてくるなら買わなければ。



さて、今回の本題はレンジャーです。
ドイツで第3大隊C中隊の隊員が山岳戦と冬季戦の訓練を行ったそうです。どうもドイツ軍とも共同で訓練したみたいですが、ドイツ軍は全く写っていません。詳細はこちら
最近レンジャーの訓練写真なかなか公開されなかったんですが、そこはSOCEUR。ばっちり公開してくれました。


早速見てみましょう。

雪原を歩くレンジャーです。
手前の隊員はマリタイムにCOMTAC3、PVS-31を付けています。オプスコアのヘルメットカバーだと思ったらなんか違います。ファーストスピアでもないし、ちょっと分かりません。オプスコアとファーストスピアを合わせたらこんな感じになると思うんですが…。ヘルメットに付いてる黒い丸はバトラーの受光部ですね。
服は一番上がECWCSのLelvel6上下、その下に着ているのは官給BDUかな。
プレキャリはRGのMBAV。2018年にもなってRGを使っているとは思いませんでした。ポーチもUCP色が見えるのでかなり古いセットアップです。てかLevel6だとプレキャリの上から着るんですね。
銃は短いのでMk18 mod1、ELCANとLA-5、Surefireのブランクアダプターを付けています。黒いボックスはこれもまたバトラーの器具です。
バックパックはミステリーランチな気がします。よく見えないのでわかりませんが。
奥の隊員は普通のM4というか、CQB-RにAimpointらしきものをを載せています。

待機中のレンジャーです。みんなECWCSのLevel7を着ています。もしかしたらPCUのLevel7も混ざっているかも。
左から2番目の隊員はAVS。その隊員の足元にあるのも恐らくAVSです。
その周辺には奥にAT-4、左がM4 SOPMOD Block2、右にあるMk18 mod1にはAimpoint Mciro T-2が載っています。レンジャーにもエイムポイントの配備が始まっているみたいです。
手前に転がっているライフルも長いM4 SOPMOD Block2。上にはエルカンが載っています。EoTechの後継にエイムポイントは分かるんですが、エルカンの後継はどうするんでしょうね。レンジャーにもVortex Razorが配備されるのか?
右に転がっているM4 SOPMOD Block2には553。ほとんどライフルにSurefireのブランクアダプターが装着されています。

時刻は夕方。レンジャー達もPVS-31を下ろしています。
構えているライフルはMk18 mod1。こちらもMicro T-2が載っています。


M240を射撃中。M240の上に載っているエルカンは1.5X-6Xのタイプ。7.62㎜の銃専用のやつです。
左の隊員のMk18 mod1にはこれまたMicro T-2。本格的に配備が始まっていると見ていいのか?
イーグルの3連マガジンポーチの上にCATを付けています。レンジャーってプレキャリ前面にCATを付ける傾向がある気がします。

まーたNBC装備だよ。M50ガスマスク買いましょう。
マリタイムのヘルメットカバーはさっきのどこ製かわからないやつです。
着ている服は何だろう。右の隊員は官給BDUか、ECWCS Level5。レンジャーはほとんどスコーピオンへの更新が終わっていることを考えるとECWCSの可能性が高いか。
左の隊員は3Cの化学防護服か?もしくは古いECWCSだったりして。

室内にて。
右の隊員が持っているライフルにはEoTech553が。窓付きのP-MAGを装着しています。官給品とP-MAGどうやって選んでいるんでしょうね。混ぜて装備している隊員もいますし個々人が好みで選ぶとは思えませんが…。グリップはHogueのラバーグリップみたいな感じがします。
壁に立てかけてあるのはM4 SOPMOD Block2。こちらも553です。WMX200のライトが煌びやか。



以上です。ちょっと装備が分かる写真は少なかったですが、最近フル装備の写真が中々出てこなかったレンジャーを見れて満足です。
10thが雪山で訓練していた時は防寒着あまり着てなくて大丈夫かと思いましたが、レンジャーは様々なレベルのECWCSを着ていたので安心です。
レンジャーは特殊部隊の中では一般部隊寄りなのでECWCSなのでしょうが、PCUを着ている写真も確認されていたりします。そのうちPCU Block2を着ているレンジャーの写真も出てきたりして。
SOCEURの限らずもっとレンジャーの写真を公開してくれ。

それでは。
  


Posted by POPE at 16:38Comments(0)ミリフォト

2018年04月02日

そんなに...ホロサイトの力が見たいのか...

見たくありません。
BB弾もアスロックも後先考えずに撃つのはやめましょう。迷惑がかかります。


自分は実物のホロサイト、どころか実物の照準器関係には一切手を出していないんですが、友人が実物のEXPS-3を持っているので時々触らせて貰っています。
やはり実物とレプリカの違いが一番出るのはホロサイトですね。レンズが綺麗ですし、何よりレプリカはホロサイトの定義から外れているただのドットサイトです。
残念ながら実物暗視ゴーグルを持っていないので分かりませんが、NVGモードもちゃんとあるようです。

評価が高いEoTech社のホロサイト。一般兵がACOGやCOMPなどを使っている一方、特殊部隊はそのほとんどがアサルトにホロサイトを載せています。特に人気が高いのは553とEXPS-3です。
CQBはもちろん、ブースターを付ければ中距離の射撃まで対応でき、視野が広くとれるホロサイトはまさに特殊部隊にうってつけの照準器と言えるでしょう。
ですが、2015年に発覚した温度変化によって照準が狂うという問題で状況は一変します。SOCOMが指摘したこの欠陥をEotech側は否定することなく、賠償金を払って和解に持ち込みました。ですがお金を払ったところで欠陥が解決するわけでもなく、特に温度変化の影響を受けやすいアフガニスタンなどに派遣された隊員達は危険な状態に晒されている状況が続いています。

世界一の軍事力を持つ米軍と言えどあくまで国家の組織。次の照準器を決めようにも業者の募集、試験、審査、入札、調達開始から部隊配備までと時間がかかります。むしろ規模が大きいからこそ時間がかかる。
なので2017年までは普通にEoTechが使われていました。というか今も多くの部隊で使われています。

2016年にアフガニスタンに展開した10th SFGです。実戦の場であり、昼夜の温度変化がエグい土地ですが、553を装着したライフルが見えます。
あとはJackal Stoneとかの演習でも使われていました。なのでEXPSのレプリカを持っている自分も余裕をぶっこいていたわけです。

が、不安になるこの画像を見つけてしまいました。
陸軍特殊作戦コマンドが作成した将来の照準器のロードマップみたいなのですが、EXPS-3の後継に第75レンジャー連隊が「一時的な解決策」としてエイムポイントMicro T-2を導入することが書いてあります。また1st SFC、つまりODAは「一時的な解決策」としてエイムポイントのM68を導入することも書かれています。
このようにSOCOMは次期照準器の策定を模索している模様です。

どの照準器が次の特殊部隊標準になるのかは分かりませんが、いずれにしてもEoTechが消えるのは確定でしょう。
これは自分も早く次期照準器を購入せねば!と思ったのですが、危機感がない性分なのでまたしても余裕ぶっこいていました。
しかし、遂にEoTech以外の照準器がライフルに載っているODAの画像が出始めてきたのです。


やっと本題です。
今年の2月に米軍とパナマ警察がパナマで合同訓練を行いました。詳細はこちら
パナマは軍を保有しておらず、警察が治安維持にあたります。ええ、アメリカ様が侵攻したせいです。
このパナマ警察と共に訓練したのはSOCSOUTHのODA、つまり7th SFGです。
早速写真を見てみましょう。

手前の隊員はODA。そして奥にいるデジタル迷彩の隊員がパナマ警察です。
ヘルメットは珍しくMICH2001にARCを付けています。ヘルメットカバーはTYR製のこれだと思うんですけど、マリタイム用のやつでもはまるんですね。NVGマウントもノロトスと少し異質です。
プレキャリはハーネス無しのAVS。脇にはコヨーテのTenspeed、背中はTYRのフラバンポーチとスモールGPポーチが2つ。
腰のファストマグに入っているマガジンはなんだこれ?ダンプポーチはMaxpedition。
シャツは官給品でしょう、これからOCP用にコヨーテの色も出てきます。

こちらの隊員は普通にマリタイム。ヘルメットカバーはオプスコア、ARCにSwitch MPLS2が付いています。
プレキャリはまたハーネス無しのAVS。TYRのフラバンポーチは人気です。AVSの前面に付いているのはTACOみたいです。

カッコイイ後ろ姿です。
キャリアはJPC。後ろのポーチはTYRではなくEagleの100rd SAWポーチ。そしてメディカルポーチらしきものの上にTenspeed。
左はTYRのブリーチングツールホルダーの上にMASTをひっつけています。この付け方は真似してみたいですね。
ダンプポーチは恐らくATS。この隊員も官給シャツを着ています。
ライフルに付いているのはPEQ-15な気がします。特殊にしては珍しい。


はい、Mk18に載っているオプティクスにご注目。Aimpoint Micro T-2です。遂にこの時が来てしまった…。
今までも一部の隊員達がEXPSじゃないオプティクスを付けていた写真は時々ありました。しかし、この後の写真を見ても分かる様に今回はほとんどの隊員がMicro T-2を使っています。つまりそういう事です。
右の隊員、PatagoniaのL9ジャケット着てますけど暑くないのか。AVSはちゃんとハーネスが付いています。
ラジオポーチはTYR。腰にはTACOピストルマグポーチとファストマグ、それにLeathermanのマルチツールポーチを付けています。ダンプもTYRかな?

はいこちらも写っている2つのMk18に載っているのはMicro T-2。
手前の隊員G3です。やったね!

こちらもMicro T-2。まあこの部隊だけかもしれませんが、EoTech廃止の流れは確実に来ていると思います。
面白いことにみんなLA-5を一番前に付けて、その後ろにフリップアップサイトを配置しているんですよね。デルタがフリップアップサイトを逆付けしているのとは対照的です。そんなにレーザーは前の方がいいのか?
あとこの隊員のホルスター、いつもの6354DOなんですけど色がコヨーテです。レイダースとかが使っているのは知っていましたが、ODAでは初めて見たかもしれません。

はい、Micro T-2。この隊員なんてフリップアップサイトをエイムポイントのすぐ前に配置しています。実際フリップアップサイトを使うときにはドットサイトなんて使えないので理にかなっていると言えばそうなんでしょうが…。
JPCの脇に付いているポーチ、BFGのアドミンです。そういえばシリアに展開した所属が分からん米特殊部隊が使っていました。
ホルスターに入っているのはたぶんGlock19だと思うんですけど、17用のマガジンに大きなマグバンパー付けてます。それもうコンパクトなGlcok19の意味なくね?

室内訓練の最中。
手前右の隊員のMk18にMicro T-2。ダンプポーチにペットボトル入れてます、是非真似しよう。
中央奥の隊員も恐らくMicro T-2でしょう。これもうレプリカでいいから買うしかねえな!

番外編。この隊員はSTSです。空軍はそんなに更新が早くないのでしばらくはEoTech使い続けてくれると信じています。
ヘルメットは黒のベースジャンプ。カーボンと並んで訓練で良く使われています。頭頂部にフラッグパッチ貼ってるの面白いですね。
キャリアはJPC。胸に付けているのはジャガーノートケースだと思いましたが、よく見ると違います。あ、いやこれモールマウントはジャガーノートだな?ケースは多分Lifeproofとかいうやつかなと思います。
服もCryeやPatagoniaじゃありません。アークテリクスか?いずれにしても官給じゃないことは確かです。わざわざこんな高級ブランド…、趣味ですかね?



ということでAimpointいっぱい!!!EoTechが消えゆく終わりの始まりではないか?という内容でした。
残念ながらもうホロサイトに未来はないんだよ…、とは言いません。
別にホロサイトはEoTechに限りません。リューポルドとかエルカンからもホロサイトは出ています。
ですが長年特殊部隊において不動の地位を確立していたEoTechシリーズが消えるのは悲しいですねえ。

とまあここまで長々と書きましたが、実際これからもしばらくEoTechは使い続けられるでしょう。そもそも7th SFGのこの部隊の指揮官の好みだったりするかもしれませんし。
実際この演習だけでは先が読めません。これから演習が増えてくる時期になるのでそれで他部隊も見てみて…って感じですかね。

いずれにしても自分はエイムポイントがかっこよく見えてきたのでそのうち買おうと思います。皆さんもEoTechの次に2個目買うなら是非エイムポイントをどうぞ。





そういえばロードマップにあったM68。Aimpoint COMP M2のことですが、M5まであるこの時期に今更M2…?って感じがしますね。
それでは。
  


Posted by POPE at 10:39Comments(1)ミリフォト

2018年03月26日

レプリカPVS-31 比較

Cryeが価格改定を実施しました。ほとんどの製品が値上げされていますが、JPCなど一部の製品は安くなっているそうです。
特にJPCは250ドル弱から210ドルほどに、JPC2.0に至っては300ドル越えから価格改定前のJPCより安い242ドル弱になっています。
Cryeから購入しようとする人は狙い目ですし、国内のショップでもそのうち安くなると思います。逆に値上げした製品は今のうちに買っておくことをお勧めします。



暗視ゴーグルで今一番の流行はやはりPVS-31でしょう。
ゼロダークサーティの頃はGPNVGがこれでもかというほど流行りましたが、実物が非常に高価なこともあり使える部隊が限られます。それと4眼は重いです。
反面PVS-15の後継として配備されているPVS-31は全軍の特殊部隊で使用が確認されています。従来の暗視ゴーグルと違い筒が独立したビノキュラスは、片目だけにすることもできれば大きく開いてすぐに装着することもできるという優れものです。

そのPVS-31のレプリカ、今市場に出回っているのは2種類です。一つはFMA(Arrow Dynamic)製。もう一つはEvolution Gear製です。
今回その二つをどっちも入手したのでこの二つの比較を行いたいと思います。それぞれの詳細は他の方たちが既に書いているのでそちらを参照してください。あくまで比較記事です。
購入先はどちらも香港のJKArmy。FMAは送料無料セールの時に、EGはブラックフライデーセールの時に入手しました。


まずは箱から。

左がEG。右がFMAです。EGはレプリカの箱としてはごく標準でしょう。FMAが力を入れすぎているだけです。

開封するとこんな感じ。EGは一回開けているので当初どんな風に入っていたか覚えていませんが、付属品は失くしていません。
FMAはスポンジに入っているおかげで最初に入っていた形まんまだと思います。

まずはFMAから。JKArmyではFMA製と書いてありましたが、国内のショップを見ると全く同じものがArrow Dynamic製と書いてあります。謎です。版権の関係ですかね?
PVS-31本体とバッテリーパック、その二つを繋ぐコードが入っています。

本体の接眼部はこのようになっています。ただの青いレンズがはめられているだけなのであまり視界はよくありません。

PVS-31の醍醐味、めいっぱい開きます。

バッテリーボックスです。上の蓋もちゃんと開くので中に電池を入れられます。カウンターウェイトですね。
それと実物はバッテリーボックスにIRストロボの機能があるそうなんですが、そのスイッチが左下にあります。これも可動します、ストロボ機能はありませんが。

残念ポイント。ケーブルはL字コネクタではなくストレートです。なぜストレートで作ってしまったのか…。いや実物にも存在するんですが、圧倒的に数が少ないという。

FMAのこの箱は色々使えそうです。中のスポンジを入れ替えてたらピストルが2丁ほど入るサイズ。


お次はEG。
構成は同じです。本隊とバッテリーボックス、それとケーブル。

接眼部も特に変わりありません。そりゃベースにしているものが一緒なので違いがないのは当たり前。

こっちもグイっと開きます。ミリフォトでPVS-31かどうか判断する時に、この開き方を基準にすると分かりやすいです。

バッテリーボックス。こちらも蓋を開けることができ、IRストロボのスイッチが動きます。

ケーブルは実物に忠実。L字コネクタになっています。差し込むときもシャコッとはまるので気持ちいいです。

こちらのケーブルにはBNVDの文字がプリントされています。

では二つを並べてみましょう。

左がFMA、右がEGです。大きさは特に変わりませんが、重さはかなり違います。FMAの方が重いです。その分FMAの方が作りがしっかりしている感じがあります。

接眼部から。こちらも作りは変わりません。が、EGのほうは電池を入れるとレンズが緑色に発光するそうです。ボタン電池を本体に入れます。自分は調達がめんどくさくて光らせてません。

開いても特に変わりありません。ここまで開くとNVGを上げたときに重心が頭の中心の方に来るので多少重さが緩和されます。

レンズはどちらも青くなっています。実物も青いのでそれを再現しているのでしょう。若干EGの青の方が濃いです。

バッテリーボックスはEGの方が若干大きいですね、並べないとわからないレベルですが。構造自体は変わりません。

ケーブルはEGの方が長いです。しかし、長ければ良いということではありませんでした…。

ヘルメットに装着するとこのようになります。これはFMA製。L4G24マウントもFMA製なのでばっちりはまります。
ただ、コネクタがストレートなせいでNVGを開くとケーブルと干渉します。

こちらはEG製。FMAのマウントでも問題なく付きました。
ええ、ケーブルが長すぎるんです。普通にヘルメットに這わせようとすると工夫が必要です。
ケーブルに何かしらが引っかかってバッテリーボックスを落とす事態とか考えるだけで怖い。


以上です。
FMA製の方が構造は良さそうです。その分重いので頭に負担がかかります。
EGは軽いんですが、そのせいかちょっと不安になる構造です。
このようにコネクタを取る時、バッテリーボックスの接続部が一緒にすっぽ抜けたりします。でもこれは接続部を接着剤かなにかで留めればいいので大きな問題ではありません。コネクタ部分が金属製で、レンズも発光もするのでリアルさではEGが圧倒的でしょう。

全体的に見ればどちらも良く出来ています。レプリカでこのクオリティというのはかなり良い部類に入るのではないでしょうか。
じゃあどっちを買えばいいの?という話ですが、自分としてはEGの方をお勧めします。若干値は張りますが、発光ギミックやL字コネクタなど値段相応の満足感は得ることができます。
ですが、FMAのほうも今は色んなオプションが出ているのでコネクタを交換したり、発光ギミックが特にいらないのであれば十分選択肢に入ると思います。何より1万を切っていてあの箱まで付属してくるというのはかなり魅力的でしょう。
特殊やられている方は1つ手に入れておいて損はないアイテムです。

ところでこれはつい先日の321st STSの写真ですが、ヘルメットに付いているPVS-31のバッテリーボックスを見てください。マルチカムカラーのボックスです。FMAがレプリカで出しているのは知っていましたが実物は久しぶりに見ました。使われているんですねえ。
  
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Posted by POPE at 15:02Comments(4)装備紹介

2018年03月18日

PJタクトレ

花粉症になりました。今まで花粉の時期は何も感じなかったんですけど、今年から目がショボショボするようになったり鼻水が止まらなかったりと、完全に花粉症の症状ですありがとうございました。
これで花粉症の苦しみを実感できます。杉は切り倒せ!杉の絶滅を!


どっちかというと最近はSTSのPJの写真ばかり集めていますが、元々自分はRQSのPJを参考にしていました。
昔(4年前くらい)はそんなにSTSの画像がなかったというのもありますが、自分はナショジオの「inside combat rescue」の動画を見たことがPJにはまったきっかけのようなものでした。
この番組の主役である83rd ERQSはアフガニスタンに展開している部隊で、本土のPJ部隊からのローテーションで構成される部隊みたいです。彼らの画像は広報にも使いやすいのかかなり多くの写真が公開されています。

先月その83rd ERQSがウェポントレーニングと、同じくアフガニスタンに展開している陸軍との共同訓練を行ったそうです。詳細はこちらこちら
ウェポントレーニングというのはその言葉通り、普段自分たちが使っている火器で射撃やリロードなどの動きや、基本的な連携の取り方を再確認する集中訓練みたいですね。タクトレっぽいこともやっているので上のタイトルにしました。何事も基本は大事!
陸軍との共同訓練は、相手の部隊が「Aviation Reaction Force」とか書いているので、恐らく陸軍のMEDEVACの部隊なんじゃないかな、と。任務はPJと似通っているので共同訓練の意義も大きいものでしょう。


早速写真を。
最初はウェポントレーニングの方です。
M4を射撃するPJです。
キャリアはお馴染みAVS、後ろに廃盤になった方のCryeのzip on panelを装着。脇に付いているのはTYRの40mmグレネードポーチです。その横にはライトみたいなのを入れています。
ヘルメットはなく、Cryeのシューターズキャップにコムタックを着けています。射撃訓練にヘルメットなんて重いものはいらないんだよ!!
ベルトはAVSのロープロファイルと思いきや、TYRのBrokosか?TYRのピストルマグ1個にTenspeedのダブルピストルマグを着けています。お尻にはメーカー分かりませんがブロウアウトタイプのメディカルポーチが。
M4はスタンダードな14.5インチに黒のXPS-3とLA-5。グリップがTANとは珍しい。サプレッサーのこの形はもしや…?

グロック19を射撃中。上の写真と同一人物です。
やっぱりウェポントレーニングと言うだけあってピストルの射撃訓練もするんですね。
AVSの右脇に付いているのはこれまたTYRの40mmとスモークグレネードポーチか?ラジオポーチも恐らくTYR。
ホルスターはサファリランドの6378USNです。マルチでグロック19が入るホルスターと言えばこれか6354DOしかありません。

こちらもM4を射撃中。
ハーネスなしのAVSですね。なんかCryeのzip on panel多いなあ、TYRのzipが多い陸特とは対照的です。
脇にはラペリンググローブとTenspeedのマグポ。「マガジン」ポーチの使い方は全くしていませんが。CATとARS Needleを入れています。
ベルトにはTYRのピストルマグポ一本だけ。PJはピストルマガジンの数規定はないんですかね。
M4にはACOGとPEQ-15、それとRMRサイトをオフセットして付けています。道理でM4を傾けているわけです。STSはブースターを使っています。こちらも黒いサプレッサーを装着。

はい、カッコイイ。左の隊員は上の写真と同一人物です。
この写真でお分かりの通り、サプレッサーはSOCOMのRC2です!!!特徴的なギザギザの口です。
納入自体は始まっていたので、後はいつ写真に出てくるかというところでしたが、やっと確認できました。PJは黒のサプレッサーが好きなようですが、これから他の部隊でもTANのRC2が使われていくことでしょう。良かった良かった。

キャリアの構成はこっちの方が分かりやすいですね。
左の隊員はさっきのハーネスなしのAVSにカンガルーマグポ。マガジンとシザーを突っ込んでいます。その前にはCAT、2連のTenspeedとまたまたTYRのピストルマグポですが、入れているのはカッターです。
アドミンに入っているのはシャーピーと防水メモ帳です。
右の隊員もAVS。前面にはTYRのトリプルマガジンポーチ、右脇はTYRのアドミンポーチとCryeのラジオポーチです。
ベルトはVTACのBattle Belt。サファリの6378にグロック19を入れています。ゴリラパッチ欲しいな。

そうそう、タクトレ関連で得た知識ですが、最近はこうやってボディを前面に向ける撃ち方が主流らしいです。なんでも従来は被弾面積を最小限にするために体を斜めに構えていたそうなんですが、ボディアーマーやプレキャリが発達した近年はむしろプレートがある体の部分を相手に向ける方が良いそうです。むしろ体を斜めにするとプレートとサイドプレートの間から弾が飛び込んでくるそうで…。
あ、でもこれあくまでも装備が整っている軍や警察の話で、プレキャリとかを着ていない場合はもちろん体を斜めにするのが一番です!

また同じ人。
M4のストックはVLTORです。なぜか知りませんがPJではVLTORが人気です。右にシザー吊っていますが、それ拳銃抜くときに邪魔にならないの?

うーん、やっぱりサプレッサーが付いている方がカッコイイ。
でも14.5インチにさらにサプレッサー付けると見ての通り長さがとんでもないことになるんですが、取り回し悪くならないんでしょうか。もちろん彼らの活動領域は基本的にアフガニスタンの平原ですから、地上に降りた時はいいんでしょうけど、ヘリの機内とか絶対邪魔だと思うんですが…。
PJは流石にM4A1です。RQSはくくりとしては一般部隊になるのでM4の可能性もあるんじゃないかと思っていましたが、それはなかったようです。陸軍一般にもM4A1の配備は始まっていますし、バーストのM4は消えていく運命にあります。


ここからは陸軍との共同訓練の写真です。
ランディングゾーンを確保する想定ですかね、膝立ちPJがたくさんいます。
手前の隊員のキャリアはJPC2.0。右の隊員もJPC。間の隊員はハーネスなしのAVS。
手前の隊員のコンシャツ、この色という事はG3ですね!!PJというか空軍はFRがよっぽど気に入ったのか中々G3に更新してくれません。
M4にはやはり黒のXPSに黒のRC2。UIDは正方形でした。陸軍は長方形なんですがねえ。海兵隊は丸です。あと靴はSALOMONのXA PRO 3D GTXです。同じもの持っているので分かりました。

負傷兵(役)を処置中。AVSとJPCしかいません。83rdは一時期PICOが流行っていたんですが、やっぱり部隊毎に主流があるみたいです。ですがポーチはTYRが大人気の様です。
右の座っている隊員はCOMTAC4です。かなり見慣れてきました。

陸軍のメディックらしき人も写っています。
左で警戒している隊員のM4に付いているライトがinforceです。WMX200じゃないところがSTSとの違いを醸し出しています。やっぱりM4が異様に長く見える…。というかこの隊員のパンツもしかしてアークテリクスのAlpha Pantでは?

担架に載せられる負傷兵(役)。
手前右の隊員のM4に載っているのはAimpoint COMP M4。サプレッサーが付いてなくてもハイダーはシュアファイアだと期待したんですが、どうやらノーマルハイダーの様です。
それと担架左側の陸軍の隊員、ACPを履いています。MASSIFはよく見ますが、下は通常のBDUが多いので珍しいです。単純に自分が気付かないだけかもしれませんが。

マリタイム!!212th RQSと同様にマリタイムの配備は進んでいます。そのうちRQSはマリタイムに統一されるかもしれません。
反面デルタはバリスティックを使い続けています。どうもマリタイムだとサイドをカットしすぎているというのがデルタの判断みたいです。銃弾だとさして問題ないレベルでしょうが、砲弾や手りゅう弾の破片を考えるとデルタとしてはバリスティックの方がいいのでしょう。
もしかしたら陸特もバリスティックに回帰するかも…?


以上です。83rdはまさに実戦の場に派遣されている部隊なのでとても参考になります。
写真も多く公開されているので、PJ装備なされている方は是非DVIDSで検索することをお勧めします。

ところでPJは花粉症治してくれませんかね。
  


Posted by POPE at 13:35Comments(4)ミリフォト