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関東で装備やってます。PJメインで他にODAとレンジャー。完全再現を目指したいけどお金がない…。
サバゲ―はあんまり行きません。タイミングなくてお座敷で満足しています。
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Posted by ミリタリーブログ at

2017年10月02日

Patagonia Level9 Extended Next To Skin Shirt

寒くなってきましたね。まあそもそもゲームには行かないので外の気温とかあんまり関係ないんですが。
ただガスブロを持っている身からすると若干不安になってくる季節ではあります。まだ大丈夫でしょうけど。去年のハートロックの時はばっちり動きました。

最近いくつか面白いものを入手しましたのでご紹介したいと思います。初めての装備紹介です。

所詮がスマホ画質に、センス皆無な自分の腕なので写真が酷いのは勘弁してください。

PatagoniaのLevel9 Extended Next To Skin Shirtです。L9コンバットシャツとも言われますね。
高級アウトドアブランドで有名なPatagoniaが開発したコンバットシャツです。
今までSOCOMが支給するコンバットシャツと言えばCryeでしたが、どうやら2012年辺りからPatagonia製に切り替わったみたいですね。陸特をはじめSEALsや空軍特殊でも使用が確認されています。
今回手に入れたのはトルソー部分までマルチカムに染められた最新ロットです。中古ですが安く売ってたので入手することができました。

以下使用例。

10th SFGです。この隊員コヨーテのPICOにG3のコンパンとかなり面白い装備をしています。

こちらも10th SFG。腰に着けているのはAVSのロープロファイルベルト。色々ポーチ付けています。

またまた10thです。お前は10thしか紹介できんのか、とか言われそうですが違うんですよ。積極的に写真公開しているのが10thっていうだけです。特にフルマルチコンシャツの露出なんてここ1年のことですから。

ということで10th以外を。1st SFGだった気がします。この隊員はAVSのハーネスを外してプレートバッグにカマーバンドという超軽量仕様。

どれもここ1年以内の写真です。まだACや旧型L9の方が優勢ですね。
それにしてもPatagoniaのフィールドシャツと見分けるのが難しい。プレキャリを着ている状態だとたまに分からなくなります。後ろ姿とかだとトルソーの質感とかで判断するしかなくなるんですよね。

さて、細かいところを見ていきましょう。

Patagoniaの特徴であり、見分けるポイントでもあるマルチカムに染められたベルクロ部分です。個人的に大好きなデザインです。
上のベルクロの大きさはCryeとほぼ同じ、下はCryeの半分くらいですね。まあG3はあのヘンテコなベルクロになったので、断然Patagoniaの方が使いやすそうです。

自分にとってはこれが初めてのPatagoniaのシャツだったので知らなかったんですが、肩ポケットの部分ってベルクロに追加してボタンもあるんですね。
ベルクロだけでも十分閉まってくれると思いますが、本職の人たちはロープ降下やパラシュート降下もするでしょうし、ボタンがあった方が安心なのでしょう。

カラーの部分です。G3の半分くらいの高さなので気にならなくていいですね。ジッパーにはタブが付いています。
Cryeのカラーの部分は折りたたむのが前提という感じですが、Patagoniaはこのままでも支障はありません。ただ本職の人たちを見てみると折りたたんでいるですよね。この長さを折りたたむのってかなり難しいと思うんですけど。
あとジッパーの基部が首筋に触れないように上にカバーがついている点もとても良い。高級メーカーの気配りが感じられます。

タグです。サイズはミディアムレギュラー。注意事項がつらつらと書いてあります。その後に素材表記、そしてコントラクトナンバーとNSNが書いてあります。最後にPatagoniaお馴染みのポーラーテックがデカデカとプリントされています。
CryeもG3でプリントタグになりましたが、どうやらPatagoniaは旧型のころからプリントされているそうです。

袖はめっちゃ立体裁断です。まともに広げられません。
ひじの部分はご覧の様にポケットがありまして、ここにエルボーパッドを入れることができます。残念ながら自分は持っていませんが、新品には付属しているそうです。

袖口はCryeと同じベルクロで締めるタイプ。ですが恐ろしいことにここのベルクロもマルチカムに染められています。どれだけマルチが好きなんだ…。
というか後発のPatagoniaがここまでマルチを活用しているというのに、元祖であるCryeは何してるんですかね。元祖の意地を見せるためにも、是非全体が全てマルチカムに染められたコンシャツを開発してほしいものです(必要かどうかは置いといて)。

トルソーの部分の質感はこんな感じです。そこら辺に売っているTシャツより遥かに生地が薄いです、もちろん伸縮性はありますが。
裏地にマルチカムが写っていますね。そのくらい薄いということです。肌触りは悪くありません。

袖の部分と一緒に写してみました。明らかに素材が違いますね。腕の部分はBDUと同じ感触です。トルソーの部分は毛玉のようなものが出ちゃっていますが、実際そんなに気になりません。

着心地ですが、自分が持っているG3と比べてもそんなに変わりはありません。良いコンシャツだと思います。
ただ、まだこれを着て激しく動いたことがないので、実際に動くとなると違いが出る可能性があります。特に薄いとは言えマルチカムの塗装分生地が厚くなっていると思われるので、もしかしたら熱がこもるかもしれません。

しかし十分Cryeと張り合えるコンシャツです。さすがはPatagonia、支給品に選ばれたのも納得です。
これからACや旧型L9がどんどんこれに更新されていくと思うので、陸特や空特の方は是非入手をお勧めします。




と、ここまで書いてあれなんですが、このコンシャツは友人の手に渡る予定です。
というのもタグの部分でも紹介したように、こやつミディアムレギュラーなんですね。かなりの細身な自分としてはジャケットがミディアムなのはまだ良いんですが、さすがにコンシャツとなるとブカブカ感が否めない、というのが理由の一つ。
もう一つの理由は新しく手に入ったものがある、ということなんですがそれはまた次の記事でご紹介したいと思います。それでは。
  


Posted by POPE at 17:25Comments(3)装備紹介

2017年09月30日

17th Special Tactics Squadron

異色なSTSとして単体で取り上げます。第17特殊戦術中隊です。
ついでにこの装備にも興味があるので、装備についてもちょっと書こうと思います。
(※今回の記事ではTACPを班として扱うとともに、TACPに所属するJTACやALOなどの隊員個人を指す言葉として使用します。混乱しないようにお願いします。)

17th Special Tactics Squadron。フォートベニングに本部を置く空軍特殊のSTSです。


元々は17th Air Support Operations Squadronとして陸軍の第75レンジャー連隊専属の航空支援作戦部隊でした。ASOSの部隊はSOCOM、AFSOCの隷下ではないため彼らは特殊部隊ではありません。
しかし、75レンジャーが特殊部隊でSOCOM、USASOCの隷下にあるのに対し、17th ASOSがSOCOMの指揮下にないのは非効率だろうということで、まず2008年に17th ASOSがAFSOC隷下の720th Special Tactics Groupに編入されます。これにて17th ASOSは命令系統上の「特殊部隊」に仲間入りしました。
また2013年に17th ASOSは17th Special Tactics Squadronに改編されます。もちろん所在地やメンバーが大幅に変わったわけではなくただ単に名称が変わっただけですが、部隊名に「Special」とついたことにより名実ともに特殊部隊の仲間入りを果たしました。

2013年にフォートベニングにて17th STSへの改編を記念する式典の様子。右から2番目の黒いベレーの隊員が17th STSの隊員。その隣の赤いベレーの中佐は17th STSの隊長、さらに左の大佐は上部組織である720STGの指揮官だと思われる。

17th STSを構成するメンバーは他のSTSに比べて非常に異色です。
17th STSを構成するのは特殊戦術航空統制班(SOF Tactical Air Conrtol Party,SOF TACP)、航空連絡士官(Air Liaison Officer)、そして特殊作戦気象観測官(Special Operations Weather Technician,SOWT)です。見ての通り標準STSの主要メンバーであるCCTやPJがいません。それもそのはず、ASOSだった17th STSは、STSに改編されるにあたってCCTやPJを編入することなく、元々保有していたTACPを特殊作戦にも対応することができるSOF TACPに生まれ変わらせることで特殊作戦能力を獲得しました。

SOF TACPとはASOSに所属するTACPがハルバートフィールドにあるSpecial Tactics Training SquadronでCCTやPJと共に特殊作戦に必要な体力や知識を学び、僅か5%の狭き門をくぐり抜けた者がなることができる特殊作戦能力を保持するTACPです。SOF TACPは特殊作戦に従事する特殊部隊として扱われ、SOF TACPの大半の隊員は17th STSに配属されます。

17th STSは約60名で構成され、指揮官は中佐です。この隊長である中佐は他のSTSとの兼ね合いからかSTOが任命されるようです。
第75レンジャー連隊はフォートベニングの他に、第1大隊がハンターアーミーエアフィールドに、第2大隊がジョイントベース・ルイスマコードに分散配置されています。
これに従い17th STSも第1分遣隊をハンターアーミーエアフィールドに、第2分遣隊をジョイントベース・ルイスマコードに配置しています。1つの分遣隊は1人のALOと13人のJTACやROMADで構成されています。この部隊配置を見ても第75レンジャー連隊と密接に連携を取っているのが分かりますね。

17th STSの装備は第75レンジャー連隊専属ということもあり、かなりレンジャーの装備に似通っています。
ここから先は上にあるAFSOCが公開した17th STSの動画のキャプチャを見ながら装備を見ていきたいと思います。


一枚目から情報量が多いですね。手前の隊員からいきましょう。ヘルメットはマリタイムさらにヘルメットカバー付き。G3のコンシャツにコンパン、キャリアはAVSとレンジャーの装備と全く一緒です。さらにAVSのロープロファイルベルトまで装着、ポーチ類はレンジャー御用達のイーグル製V2ラジオポーチとメディカル、ダンプポーチも付けています。銃はMk18 mod1にLA-5とWMX200、オプティクスは553。
左の人はMBAVにビーバーテイルを背負っています。当たり前ですけどみんなたくさんアンテナ生やしています。


左の人はG3のフィールドシャツ、右の人はACのフィールドですね。どっちもビーバーテイルにたぶんPRC-117Gを入れているんでしょう。やっぱりマリタイムにヘルメットカバーは必須のようです。


4人のTACPが写っています。左の人はACHにイーグルのヘルメットカバー、それ以外はマリタイムにヘルメットカバーです。ていうか左の人はMBAVですし全体的に少し古めですね。右から2番目の人はKDUを胸につけています。


KDU付けた人が隠れちゃってますが右側のアップ。Mk18 mod1にEXPSとCTRストックを付けています。レンジャーは553が多いのでEXPSは珍しい。この人マグポーチもイーグルじゃなくてTYRのようなので特徴的ですね。


右の人はG3フィールド、左はPCU Level5です。2人ともブルドッグタクティカルのポーチにPRC-117Gを入れています。
左の人が使用しているのはSafran社製のJIM LRというレーザーデジグネーターです。


4人のパーティーを組んでいます。右奥の人はACHですね。
寒い時に撮ったのかECWCSを着ています。ECWCSはPCUの一般部隊用みたいなやつですが、レンジャーでもよく使用例が見られます。
左奥の人が銃を構えていますが、レイルが長いのでM4 Block2でしょう。見える銃は2つとも553を付けています。
中央の隊員はヘルメットにMPLS。やっぱりMPLSは空軍で人気ですね。


みなさんビーバーテイルを装備。見える限りG3のフィールドシャツですね。キャリアは全員AVS。
左の人はイーグルのアドミンポーチを横に装着、ハンドウォーマーも着けているようです。
中央の隊員は胸にアドミン、マガジンポーチもイーグル製だと思います。
右奥の人はRGのMAP背負っていますが、パンツがUCPですね。STSかどうか怪しい。その左の人は全身UCPなので確実に陸軍一般の隊員でしょう。

ここまでの映像見れば皆さまだいたいお分かりでしょう。つまりマリタイムにヘルメットカバー、G3にAVSを装着してビーバーテイルを背負えば完璧です!というか完全にレンジャー装備ですね。
それでも特徴的なのはやはりアンテナでしょうか。空軍らしくみんな前から後ろからアンテナを生やしています。レンジャーも個人に無線機が支給されているので、彼らもアンテナを生やしていますが、STSはだいたい部隊間の152用と航空機などと連絡を取る117G用にという感じで2つアンテナを装備していることが多いです(もちろん152デュアルや152と148のパターンもある)。

ここから先は自分がレンジャーの画像を漁っている中で「これSTSじゃね?」と個人的に推測した写真を貼ります。上記のようにレンジャーとSTSを見分けるのは非常に難しいので、もしかしたらレンジャーのラジオマンかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで。

まずはこちらの画像。


左の2人をググッと拡大。


どうでしょう。少し前の画像なのでキャリアはMBAVですが、2人ともアンテナを2つ装備しています。また左の隊員はビーバーテイルの中にマンパックラジオを入れている感じがしますし、右の人は胸にタブレットみたいなものを装備しています。STSっぽい気がしませんか?





この2つの写真も陸軍のラジオマンとしては珍しくSATCOMアンテナなんて装備しています。しかし空軍の隊員なら納得がいくと思います。航空機と交信するためには大きなアンテナを持ち込んだ方が繋がりやすいですからね。


この隊員はかなり重装備。ミステリーランチのナイスフレームにHigh Ground GearのPRC-117Gポーチ。さらにその上や下にもポーチを装備しています。そしてNVGマウントは空軍御用達のANVIS!
まあレンジャーでもANVISの使用例はあるんですが、確かナイスフレームは他のSTSでも使っていたような気がするんですよね。

とまあこのように、見分けがつかないほど17th STSとレンジャーは密接に関わっています。
設立経緯こそ異色の17th STSですが、他のSTSに引けを取らない部隊です。もっと写真を公開してくれえ。

ところでレンジャー装備の皆様、ラジオ背負って17th STSはいかがですか?
  


Posted by POPE at 14:43Comments(0)部隊解説

2017年09月26日

Air Support Operations Squadron

前回の記事でSTSについて書きました。STSは「特殊」つまりSOCOM隷下の部隊に対して空軍の能力を提供するのが任務ですが、では一般部隊に派遣されるのはどの部隊になるのでしょう。
答えは前回も書きましたが、Air Support Operations Squadron,ASOSです。日本語では航空支援作戦中隊とでも訳しましょうか。

ASOSの主任務は陸軍一般部隊と共に行動し,航空支援を行う航空機及び砲兵部隊の火力を誘導することです。陸軍の部隊が戦闘中に航空支援を要請するときは、派遣され一緒に行動しているASOSのJTACなどが上空の航空機を誘導し目標を指示します。

ASOSは戦術航空統制班(Tactical Air Control Party,TACP)、航空連絡士官(Air Liaison Officer,ALO)、統合末端攻撃統制官(Joint Terminal Attack Controller,JTAC)、ラジオマン(Radio Operator Maintainer and Driver,ROMAD)などで構成されます。STSと違いPJは所属していません。戦闘時に負傷者が出れば陸軍部隊のメディックが処置する他はありません。またCCTも所属していないので前線での航空管制などはできません。ASOSの任務はあくまでも火力誘導に限られます。

混乱してほしくないんですがTACPはあくまでもParty、つまり班です。またJTACは認定資格であり、隊員はこの資格を取得することでJTACと呼ばれるようになります。またJTACやJTACの資格を取る前の隊員は空軍のMOS(AFSC)に合わせて1C4や1C4X1と呼ばれたりもします。そしてALOやROMADはその隊員自身の役職を表す単語です。ALOやJTAC(1C4)、ROMADが何人か集まってTACPを構成します。
ついでにJTACとROMADの違いも整理しておきましょう。彼らのすることはほぼ同じで航空機の誘導や航空支援の要請をします。装備もあまり変わりません。
しかし最大の違いは「Cleared HOT」の指示を航空機に出せるかどうかです。Cleared HOT、つまり航空支援を要請し、最終的に爆弾投下を指示できるのはJTACだけになります。ROMADはできません。
よって基本的な役割分担としてはROMADが戦闘地域まで航空機を誘導し、JTACがその誘導を引き継いで目標を指示し航空支援を実施する形です。ALOも同様にJTACの資格を持っていないとCleared HOTはできないので、ALOの中にはJTACの資格を取る人もいます。
CCTは別です、彼らはCCTの訓練課程で爆弾投下指示から航空管制まであらゆることができるように教育されます。またCCTの訓練課程はJTACの訓練課程とほぼ同じ内容が含まれているので、CCTの中にもJTACの資格を取る人がたまにいます(取らなくてもできることは変わらない)。

組織の話です。
ASOSは一般部隊ですのでSOCOMの指揮下にはありません。彼らは空軍の大元締めである航空戦闘軍団(Air Combat Command,ACC)に所属しています。
ACCはアラスカを除くアメリカ国内のほとんどの実戦部隊を管轄している司令部であり、戦闘飛行隊や救難飛行隊、偵察飛行隊などもこのACCの傘下にあります。
そしてACCの下でASOSなどの地上戦闘部隊を管理しているのが93rd Air-Ground Operations Wingになります。

この93d AGOWの下に1、3、4、18の各Air Support Operations Groupがあり、その隷下にほとんどのASOSが配置されています。93dの指揮下にない部隊もいくつかありますが、元をたどればすべてのASOSはACCの指揮下にあります。
各ASOSは部隊により担当する陸軍の師団や旅団が決まっており、例えば14th ASOSは第82空挺師団、10th ASOSは第1歩兵師団、20th ASOSは第10山岳師団などとなっています。これに従いASOSの所在地も担当する師団の本部が置かれている陸軍基地になります。
どのASOSがどの師団を担当しているのか詳しくはウィキペディアを見てください。

2011年にアフガニスタンでパトロールを行う陸軍第45歩兵旅団戦闘団と、彼らにアタッチする146th ASOS。ともに州兵。

陸軍部隊がアフガニスタンなどに派兵される際、その部隊を担当するASOSも共に派遣されます。上の写真の場合だと第45歩兵旅団と共に20名のJTACなどで構成するTACPが派遣されたそうです。

基本的に陸軍と行動するため、ASOSの隊員の装備は陸軍に準じていることが多いです。ACHヘルメットにIOTVやSPCSなどのプレートキャリア。服も空軍のABUかMASSIFなどのコンバットシャツを着用しています。
しかしはっきりとした違いもあります。まず味方から誰が空軍の隊員か分かる様にするため、JTACやTACPなどのパッチを必ず貼っています。また航空機と交信するためPRC-117Gを背負ったり、PRC-152や148を持っています。コムタックを装着していることも多いです。

2011年、第10山岳師団の第3歩兵旅団戦闘団に派遣された807th Expeditionary ASOSの隊員(右側)。左は第3歩兵旅団戦闘団長。陸軍と空軍という違いがあるにも関わらず2人の装備はあまり変わらない。

しかし最近は空軍特殊に引けを取らないレベルまで装備が進化しています。オプスコアのバリスティックヘルメットにCryeのコンバットアパレル、AVSやJPCにジャガーノートケースなど、一般部隊としては考えられないほど良い装備を使っています。これも統合作戦を進める上で地上と上空を繋ぐTACPの重要性が増してきたからだと思われます。
2016年にミシシッピ州ガルフポートで訓練を行う238th ASOS。真ん中右はマルチカムに塗装されたバリスティックにCrye G3のコンシャツ、CPCを着用。左はACのフィールドシャツにJPC。一番右の人はAOR1を着ていますが、何者だこいつ?238は州兵です。

以上です。アメリカ軍の統合作戦能力はかなり進んでいます。空軍の部隊が陸軍の基地に同居するなんて一昔前じゃ考えられませんでしたからね。それだけ航空支援は絶大な力を持ち、地上と上空を繋ぐASOSがいかに重要な存在かということが分かります。
ちなみに装備の話で言えばASOSの装備ってわりと楽なのではないでしょうか(やる人がいるかは置いといて)。最近の装備なら空軍特殊や陸軍特殊の装備を使いまわせますし、ちょっと前なら陸軍一般の装備にラジオとアンテナを揃えるだけ。あとはTACPかJTACのパッチを貼れば完璧です!()
というのは流石に雑ですが、実際アンテナやラジオを揃えればそれっぽくは見えます。装備のバリエーションとして一ついかがでしょうか。
  


Posted by POPE at 21:13Comments(2)部隊解説

2017年09月23日

Special Tactics Squadron

AFSOC隷下の実働部隊は主に2つに大別されます。1つはMC-130やAC-130、CV-22などの航空機を運用するSpecial Operations Squadron。もう一つがCCTやPJを擁し、地上部隊と共に行動するSpecial Tactics Squadronです。
今回はこのSpecial Tactics Squadronについて書きたいと思います。

Special Tactics Squadron、日本語で特殊戦術中隊と訳されます。略称はSTS。一個のSTSは120~150名ほどで編成されており、指揮官は少佐です。
任務は陸軍や海軍、海兵隊の特殊部隊に帯同(アタッチ)して航空支援や救命処置をすることです。ここで重要なのは「特殊部隊へのアタッチ」だということ。STSはAFSOC隷下の部隊であり、AFSOCはSOCOMの指揮下にあります。なのでSTSは基本的にODAやSEALsなどSOCOM隷下の特殊部隊にしかアタッチしませんし、また特殊部隊についていけるだけの技術と戦術を要求されることになります。じゃあ一般陸軍とかの航空支援は誰がやるのって話になりますが、彼らにはAir Support Oerations Squadronという部隊が派遣されます。それについてはまた別の機会に記事にします。

Fused Response 2014にて7th SFGにアタッチするSTSのPJ。

STSを構成するメンバーは戦闘航空管制官(Combat Control Team,CCT)、特殊戦術士官(Special Tactics Officer,STO)、戦闘捜索救難員(Pararescue Jumper,PJ)、戦闘捜索救難士官(Combat Rescue Officer,CRO)特殊作戦気象観測官(Special Operations Weather Technician,SOWT)です。STOとCROはそれぞれCCTとPJの士官クラスの隊員の呼称です。
なぜ空軍の部隊が派遣されるのか。それは他軍にはない特殊な技術を持っているからです。CCTは爆撃誘導だけでなく、戦闘地域に航空支援に来た航空機の管制や、前線に開設した飛行場での航空管制も行うことができます。またPJは全軍のメディックの中で一番高い医療技術を持ちます。日本では医療行為を誰がどこまでしていいのかは法律で厳格に決められていますが、それはアメリカでも同じです。同様にアメリカ軍内でも軍医以外の医療行為には規定があります。その中でもPJはODAや海軍のメディックより高度な医療行為をすることができる存在です。このように空軍にしかできない技術を他の特殊部隊に提供するのがSTSの役割なのです。

次に組織の話に移ります。フロリダ州ハルバートフィールドに拠点を置くAFSOCはその下に多数の航空団(Special Operarions Wing)を持ちますが、その中でも24th Special Operations Wingは多数のSTSを抱える航空団です。

24th SOWもハルバートフィールドに所在します。その下に2つのグループ、720th Special Tactics Groupと724th Special Tactics Groupがあります。

720th STGはこれも同じくハルバートフィールドに所在し、以下の5個のSTSを指揮下に置きます。


17th Special Tactics Squadron
本部:ジョージア州フォートベニング

2013年に前身であった17th Air Support Operations Squadronを改編して設立された部隊です。設立経緯が特殊なため17th STSにはCCTやPJがいなく、戦術航空統制班(Tactical Air Control Party,TACP)と航空連絡士官(Air Liaison Officer,ALO)、そしてSOWTで構成されています。
同じフォートベニングに本部を置く陸軍の第75レンジャー連隊に専属でアタッチする部隊です。というかSTSの中でも17thは異色すぎるのでまた別の記事で書きます。

2014年10月にカンザス州サライナで演習に参加する17th STS。


21st Special Tactics Squadron
本部:ノースカロライナ州ポープフィールド

ポープフィールドは陸軍のフォートブラッグに隣接する飛行場です。フォートブラッグには陸軍特殊作戦コマンド司令部と3rd SFGがいるので21st STSは3rd SFGへのアタッチが多いのではないでしょうか。

2015年4月にハルバートフィールドで行われたEmerald Warriorに参加する21st STS。


22nd Special Tactics Squadron
本部:ワシントン州ジョイントベース・ルイスマコード

アメリカ国内にいるSTSで唯一西海岸に本部を置く部隊です。
ジョイントベース・ルイスマコードは陸軍のフォートルイスと空軍のマコード空軍基地が合併してできた統合基地で、ここには1st SFGがいます。

2017年3月にエグリン空軍基地で行われたEmerald Warriorに参加する22nd STS。


23rd Special Tactics Squadron
本部;フロリダ州ハルバートフィールド

空軍特殊のメッカに所在するのは23rd STS。最近露出が多い部隊です。AFSOCのお膝元にいるせいかAFSOCにいいように使われている気がします。すぐ隣のエグリン空軍基地には7th SFGがいます。

2016年5月に当時のカーター国防長官がAFSOCを訪れた際に訓練展示を行う23rd STS。


26th Special Tactics Squadron
本部:ニューメキシコ州キャノン空軍基地

2014年に編成された一番新しいSTSです。もともとヨーロッパで7026th Special Activities Squadronとして活動していましたが、1992年に不活性化されました。
しかし昨今の統合作戦の増加及び特殊作戦部隊の需要の多さに応えて2014年に再活性化しました。
2014年4月にキャノン空軍基地で行われた再編成を記念する式典で部隊旗を手渡される26th STS。



724th Special Tacitcs Groupです。24th SOWの隷下にいますが、本部はノースカロライナ州ポープフィールドにあります。724th STGの指揮下には1個のSTSがいます。それが24th Special Tactics Squadronです。


24th Special Tactics Squadron
本部:ノースカロライナ州ポープフィールド

21st STSと同じくポープフィールドに本部を置いていますが、24th STSは他のSTSとは並列には語れません。
ポープフィールドに隣接するフォートブラックは陸軍特殊作戦コマンドの司令部があると同時に、統合特殊作戦コマンドの司令部があります。デルタとかDEVGRUが所属しているところですね。
そして24th STSもJSOCの指揮を受けます。つまりデルタ、DEVGRUにアタッチするガチモンの空軍特殊です。JSOCが実施するハイバリューターゲットの殺害や確保など、秘匿性、重要性が非常に高い作戦に空軍の能力を提供するのが彼らの任務です。
古くは1993年のモガディシュの戦闘に参加しており、2011年のビンラディン殺害作戦の際にもDEVGRUに負傷者が出ることを想定して上空で待機していたと言われています。また悲しいことに2011年8月にアフガニスタンでチヌークが撃墜された際、同乗していたDEVGRUやアフガン兵と共に24th STSも3名の隊員を失っています。

さすがに最近の画像はありませんでした。デルタとかと同様に秘匿性が高いのが一つの理由でしょう。もう一つの理由としてはアタッチする部隊とほぼ同じ装備を支給されるため、デルタやDEVGRUの隊員なのか、それともアタッチした24th STSの隊員なのか画像から識別しにくいというのがあると思います。
(2018年8月4日追記)ありました。なんかWikipediaに上がっていたのを辿ったらありました。
2014年4月にホロマン空軍基地で行われたAdvanced Guardに参加する24th STSの隊員。GPNVGみたいなの見えるんですけど気のせいですか。あとロープ降下している隊員が持っているの416じゃないだろうな…?



352nd Special Operations WingはAFSOC隷下の航空団の一つです。イギリスのミルデンホール空軍基地に所在しています。
AFSOCの指揮下にあると同時にアメリカ欧州軍、欧州特殊作戦軍(SOCEUR)の指揮下にもあります。この352d SOWはMC-130やCV-22を運用する飛行隊とともに1個のSTSを隷下に置いています。



321st Special Tactics Squadron
本部:イギリス、サフォーク州ミルデンホール空軍基地

海外に駐留する2個のSTSのうちの1個です。最近ロシア関係でヨーロッパがきな臭いので露出が多くなっています。
ドイツに10th SFGの第一大隊が、それ以外にも欧州諸国の特殊部隊と共同で訓練していたりします。

2017年8月にエストニアで道路にA-10を着陸させる321st STS。(ちなみにこの訓練でA-10が道路標識折ってしまったそうです…。)



353rd Special Operations Groupは沖縄県嘉手納基地に本部を置く特殊作戦群です。こちらもAFSOCと同時にアメリカ太平洋軍、太平洋特殊作戦軍(SOCPAC)の指揮も受けます。ここも同様に1個のSTSを保有しています。



320th Special Tactics Squadron
本部:日本、沖縄県嘉手納基地

日本に所在するSTSです。この前の横田フレンドシップデーでも話題になりましたね。
同じく沖縄県には1st SFGの第一大隊が駐留しています。またオーストラリアなど太平洋軍の管轄内で行われる演習にも参加しているのが確認されています。

2017年3月に沖縄で海兵隊ANGLICOと共に訓練を行う320th STS。


以下2つのSTSは空軍州兵、ナショナルガードのSTSです。

123rd Special Tactics Squadron
本部:ケンタッキー州ルイビル国際空港

2017年3月にオクラホマ州フォートシルで訓練を行う123rd STS。


125th Special Tactics Squadron
本部;オレゴン州ポートランド国際空港

2017年4月にポートランド空港でMH-60と共に訓練を行う125th STS。

以上です。STSは部隊数こそ多くありませんが、彼らこそが空軍の特殊作戦能力の一翼を成す重要な戦力です。STSはすごいんだぞ、っていうのが分かっていただければ幸いです。
それにしても空軍の部隊エンブレムってカッコイイですよね。
  


Posted by POPE at 18:56Comments(0)部隊解説

2017年09月22日

空軍最先任上級曹長

Chief Master Sergeant of the Air Force、CMSAFと表記されます。空軍参謀総長が軍のトップなのに対し、空軍最先任上級曹長は軍の下士官のトップです。下士官の立場から参謀本部や国防総省に対して助言を行います。
階級はその名前のままCMSAF、NATO表記ではOR-9です。もちろん他の軍や統合参謀本部にもそれぞれ一人ずつ配置されます。
日本にも同様の制度があります。最先任下士官や先任伍長と呼ばれる人たちです。アメリカ軍と違い階級は准尉。もっとも自衛隊の准尉制度はアメリカのように准士官の立場で創設されたのではなく、どちらかと言えば最先任上級曹長と同じで下士官のまとめ役として創設されたので本質的には同じです。

本題に入ります。8月にハルバートフィールドにこの空軍最先任上級曹長が訪問したそうです。ハルバートフィールドと言えば空軍特殊。23rd STSが迎え入れ、一緒に訓練したそうです。詳細はこちら


真ん中の素敵な笑顔の方がCMSAF。G3のフィールドにEAGLEのAEROです、空軍は金持ちですね。空軍正式採用のBDUはABUですが、AFSOCはCryeのACやG3フィールドシャツをBDUとして採用しているようです。AFSOC隷下の部隊の式典画像とか見ているとみんなフィールドシャツにネームパッチや階級パッチを貼っています。STSがCMSAFに貸し出したんでしょう。ちなみに空軍の一般部隊はABUからスコーピオンW2への移行が始まっています。ヒッカム空軍基地の隊員が着ていました。
ヘルメットはTeam WendyのEXFIL。陸海空海兵特殊それぞれでたまに使用例があります。バリスティックバージョンもあるらしいです。
周りの隊員は23rdでしょう。Eager Lionの時と変わりありませんが、メットカバー率が高いです。左の人がCrye AC、右の人はPatagonia L9。G3はいずこへ…。CMSAFの左隣の人はモザイクがかけられていないですし、謎のプレキャリを着ているので空軍参謀本部の人かCMSAFの副官かな?


チェーンソーを体験中のCMSAF。ということは指導している人はPJだと思います。Patagonia L9にJPC。ていうかこの人さっきの写真の右の人ですね。ComtacがODです、友人も喜びます。CMSAFが付けているのはPVS-15、STSは31が配備されていますからこれはお古でしょう。


これが一番興味深かった写真。相変わらず良い笑顔のCMSAFの後ろに写っている隊員をご覧ください。なんとAirFrame!!空軍特殊でのAirFrameの使用例は初めて見ました。ACにJPCとこれもうODAと変わらないですね。つまりAirFrameにヘルメットカバーを買えば使いまわせる…?まあマリタイムでも問題ないですが。

以上です。MBAVの後継として配備されたCrye AVSとEAGLE AERO。イマイチ存在感が薄いAEROですが、ちゃんと配備されているんだなということは分かりました。でも人気は圧倒的にAVSですね。ODAやレンジャーでも装備していないことはないですが、彼らもほとんどがAVS。
そういえばSEALsがAOR1のAEROを使っていました。AOR装備やる時には是非欲しいですね。なお値段…。
  


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2017年09月20日

Jackal Stone 2017

本日はもう一個書きます。

7月にボスニアで行われましたJackal Stone 2017。米軍からは10th SFGが参加したようです。ヨーロッパで行われていますし、ドイツに駐留する第一大隊だと思います。去年と一昨々年にも行われました。詳細はこちら


今回はBC兵器の使用が想定されたそうで(もちろん敵側が)多くの隊員が化学防護服みたいなのを着ていたのが特徴的でした。
化学防護服以外は普通のODAですね。この人はM4block2。ホルスターはいつもの6354DO。


左側面から同じ人。肩の部分防護服破れてるんすけど大丈夫なんですか。


背面にはTYRのジップアダプターを介してプラットフォームにC420という「電動空気浄化式呼吸器(直訳)」を背負っています。酸素ボンベとかではなく、この丸い部分で空気を浄化してからガスマスクの中に綺麗な空気を送り込むようです。英語は苦手なので詳細はこちらを参照してください。
右の人のダンプポーチCSM製かな?Fused response 2014で7thの人たちがみんな使ってました。
真ん中の人はJPC、背面のプラットフォームが大きく見えます。


ガスマスクまでフル装備。右側の人たちは靴も保護しています。
白と青の防護服がありますが、役割によって違うのか?真ん中の青い人はM4 FSP。フロントサイトが飛び出ているやつです。


キャリアの構成がよくわかる写真。AVSの胸にはCAT、マグポの前に付いているのはフラッシュバンポーチ?キャリアの横にブリーチング用のチャージツールを付けています。カマーバンドにEOGのLow profile Demo Pouchを付けているのが面白い。ポーチの名前まで特定したんですが何に使うポーチなのかさっぱりです。
2017年だというのにブッシュマスターのストックなのはなぜでしょう。クレーンストックが使いにくいのかな?襟の部分からして防護服の下に来ているのはPatagoniaのウェアでしょう。ヘルメット後ろにはTYRのバッテリーポーチ。


防護服を着ていない写真。でも後ろにはしっかりC420を背負っています。G3のシャツに胸にはジャガーノートケース、そしてラジオがデュアル。空軍か…?まあジャガーノートは陸軍でも指揮官が使っているらしいので何とも言えませんが。


同じ人。銃はM4 FSP。

…FSP?そういえば去年のjackal StoneにFSPを持ったSTSのCCTがいましたね…。まあ去年のCCTはグロックをブラックホークのホルスターに入れてました。STSで6354DOはまだ見たことがありません。


扉から身を出す隊員。なんか防護服の色が灰色というか緑がかっている気がしますが、中に来ている服の色が写っているんでしょうか。
銃はMk18 mod1、オプティクスは553。ヘルメットはマリタイムではなくバリスティック。
…貴様EODだな?化学防護服の色が違うのも納得がいきます。
NAVY EODもmod1が配備され始めているようですが、PVS-31は初めて見ました。去年のJackal StoneのEODは15でしたからね。15は段々見られなくなるようです。
ホルスターが6354DOってことはEODもグロックが配備され始めたんでしょうか。海軍はP226の後継にGlockGen4を正式採用しました。詳しくはJienさんのページをご参照ください。


ガスマスクの形がよくわかります。両側の隊員が被っているのがM50ガスマスク。(嘘です、右側の隊員はFM53でした。)後ろの隊員はまた形が違うガスマスクを被っています。海軍が使っているMCU-2/Pガスマスクに似ていますが微妙に違いますね。さて、右の隊員が持っている銃に注目してみましょう。


レイルがRIS2じゃありません。前から見ると丸いレイル。TROYのTRXもしくはAlphaレイルでしょう。バレルが短いので9インチ前後だと思います。たまにRIS2以外の使用例があるので油断できない。


最後にこの人。Patagoniaのフルマルチコンシャツですね。やめてくれ…。Patagonia L9の最新ロットはトルソーの部分までマルチカムになりました。ベルクロだけに飽き足らず胴体部分までマルチに染め上げてくれるなんて、マルチカムがよっぽど好きなんでしょう。一時期ebayで120ドルほどで売られていましたが、使用例を見るようになってからは一気に品薄に。ちなみに自分が見た最初の使用例は2015年に海自の護衛艦「てるづき」にVBSSの指導に来たNAVY EODです。
それとこの人フラッシュバン用の「トリガーポーチ」を付けています。初めて見ました。胸にKDUらしきものも。KDU?マンパックなんて背負ってないのになんでKDUなんぞ付けているんでしょうか。まあCQB用に152を後ろの方に回していますから便利っちゃ便利なんでしょうけど。

以上です。たぶん参加しているのCIFだと思うんですよね、CQBもあったようですし。個人的には特殊部隊がBC環境下でどういう装備をするのか判明したので、非常に興味深い写真でした。ところで日本では去年のJackal Stone 2016ほど注目されていない気がするのは何でですかね。
  


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2017年09月20日

Eager Lion 2017

はい、早速ですが画像大量に貼り付けていきます。

5月にヨルダンで行われたEager Lion 2017に23rd STSが参加していました。詳細はこちらをどうぞ。
23rdと言えば空軍特殊のメッカ、ハルバートフィールドを拠点にしているSTSですね。はるばるヨルダンまでご苦労様です。


かっこいいですね。CryeのACにAVS、そしてマリタイムにはPVS-31と他軍の特殊部隊に引けを取らない最新装備もりもりです。やはりというかPRCはGPS付き。空軍はGPS必須なのでしょうか。余裕あるラジオポーチじゃないと入らないんですよねえ。


別の角度から。左の人、上の写真の人と同一人物です。どうも二人ともCCTのようですね。Mk18 mod1にEXPS3、G33、LA-5、WMX200、CTRストック、PMAG。僕の考えた最強のM4って感じがものすごい好きです。というか自分のMk18のセットアップもほぼこれと同じですから。Surefireの4又フラッシュハイダーはソーコムサプレッサーを付けることができます。3又が民間用で4又が軍用って聞いたんですけど真偽は分かりません。
胸にはジャガーノートのスマホケース。最近よく見ます、特にCCTとかTACPの方たち。中に入っているのはGalaxyかiPhone?一応メーカーのラインナップにはこの二つしかないんですが、もしかすると軍用タブレットに特注品の可能性もあるかもしれません。リアルメントさんでお取り扱いしています。最近FMAがレプリカを出しました。


またこの人か。ガーミンは右手首。左端のFASTマグも入れると前面にマガジン4本、右のカマーバンドにつけているのはTYRのマグポだと思いますけど、何入れてるんだこれ。背面にRGのMASTが見えます。ラジオはデュアル、コムタックももちろんデュアル。
後ろの人たちはヨルダン軍の特殊部隊ですね。割と良い装備。


PJ!!右端の人はマルチのM9背負ってます。キャリアはJPCかな?PJもマリタイムなところがSTSっぽいです。
隣の人はOpsCore純正のヘルメットカバー。胸にジャガーノート付けてるってことはこの人CCTか?
左2人は同じく演習に参加していたイタリア軍の特殊部隊です。メディックの人たちだと思います。


この人もPJ。やはり空軍でもPatagoniaの波が…。陸軍は官給品がPatagoniaに切り替わったらしいですし、たぶん海軍もそう。ACの次はG3の時代だ!と思っていた自分は大誤算。まあPatagoniaのベルクロ部分とかかっこいいからいいんですけどね。何分入手が難しい。
というかこの人のプレキャリCryeのAirLiteじゃないですか。こんなゲテモノ使ってたんですね。なんかCryeのサイトから消されていますが、JPCと並ぶ軽量プレキャリです。BlueforceGearにも似たようなものがありますが、肩の部分がJPCと同じなのでCryeでしょう。
Mk18にはレイルカバー、ペツルのラペリンググローブ、ハイドレーションはTYRだと思ったら違いました。どこのだろう。
左2人はこちらもイタリア軍特殊。416にグロックと標準的な特殊部隊の武器構成です。そういえばSTSの皆さんサイドアーム持ってないですね。まあ本格的なCQBはODAやSEALsに任せるのでしょう。


左から2番目にいるお兄さんのアサルト長いですね。M4block2でしょう。少数ですが14.5インチのM4を持つ人はいるようです。ていうかこの人G3じゃん!!やったぜ。
右隣の人は官給BDUかな?絶対暑いでしょ。と思ったらその後ろの人もACのフィールドシャツみたいです。5月の中東はそこまで暑くないのか…?
ComtacはみんなTANです。ODのコム3買った友人が泣いてました。


右から2番目にCROが。今回出てきた写真でバリスティックを被っていたのは彼だけでした。いずれSTSはマリタイムに統一されるのでしょう。JPCにハイドレーション。このハイドレーションはたぶんSource Tacticalのこれですね。


でっかいバックパック背負っています。ミステリーランチな気がしますが断言できません。


とてもCCTっぽい写真。飛んでいるのはヨルダン軍のブラックホークでしょう。
プレキャリは6094、2017年でもまだまだ現役です。というかPALSがマルチカムなので最新ロットのやつですね。ハイドレーションは今度こそTYRのこれ。腰につけているユーティリティもTYR製だと思いますが微妙に違うような…?そしてTANのMAST。


恰幅のいいCCTおじさんです。黒のL4G24って珍しいですね。腰にはAVSのロープロファイルベルト。M4用のFASTマグにピストル用のFASTマグなんて初めて見ました。ライトはWMXじゃなくインフォースのライト。この人もフィールドシャツか…。ジャガーノートに何かのパッチを貼っています。

という感じでした。もっと写真はありますし、このEager LionはNAVY EODなんかも参加しているので気になる人はリンク先に飛んでみてください。それでは。
  


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2017年09月20日

はじめまして

色んな装備集めてます、POPEと言います。
ブログが長く続いた試しがないのであまり更新頻度は高くないと思いますが、自分の備忘録として書こうと思います。

装備はPJ、ODA、レンジャーを集めていますが、他にも浮気しそうです。

よろしくお願いします。  


Posted by POPE at 17:11Comments(2)